マスク生活でも韓国化粧品の貿易黒字7兆ウォン突破

マスク生活でも韓国化粧品の貿易黒字7兆ウォン突破

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行にもかかわらず、昨年の韓国の化粧品輸出額が前年比で16.1%増加した。化粧品の輸出規模はドイツを抑えてフランス、米国に次いで世界3位に浮上した。コロナ禍で人々が外出を控え、化粧品を使う機会も減ったことから、化粧品産業の苦境が予想されていたが、結果は異なった。その理由は、身体洗浄用製品の需要が伸びたからだ。

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 韓国食品医薬品安全処は「昨年の韓国化粧品の輸出額は8兆2877億ウォン(75億7210万ドル)で、2019年(65億2479万ドル)に比べ16.1%増加した」と21日発表した。化粧品の輸出だけで貿易収支の黒字額は7兆92億ウォン(64億400万ドル)だった。化粧品産業が貿易黒字を計上するのは2010年以来、10年連続。貿易黒字総額に化粧品が占める割合も14.3%で、16年の3.5%から17年の4.0%、18年の7.1%、19年の13.6%へと毎年高まっている。名実共に韓国の輸出をけん引する産業となったわけだ。輸出額の規模は家電(70億ドル)、携帯電話・スマートフォン(41億ドル)、医薬品(72億ドル)より大きかった。国・地域別では中国の割合が50.3%と最も高く、次いで香港(9.4%)、米国(8.5%)、日本(8.4%)の順だった。

 昨年の化粧品の生産は新型コロナの影響で減少した。全体で7%減少したうち、基礎化粧品(-9%)、メーキャップ用品(-22%)は減少幅が大きかった。シェービング用品も-4%だった。一方で、身体洗浄用の製品は生産規模が20.5%増加し、減少をある程度相殺した。このほか、ヘアカラー用品の生産が17.2%、アイメーク用品が1.0%増加した。化粧品業界では「身体のうちマスクで隠れる部分に関する製品は需要が減少し、マスクで隠せない部分の製品は増えた」と分析した。

キム・テジュ記者
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