爆弾をダブルで抱えた韓国金融、金融危機以降で最も不安

 低金利で負債が増え、今年1-3月の所得に占める家計債務の割合は172%となり、前年同期に比べ11ポイント上昇した。家計が体感する債務負担がそれだけ重くなったことを示している。借り入れた資金が流入して上昇した不動産と株式は金融不安を高めるもう一つの雷管だ。住宅価格が急騰し、所得からみた住宅価格の水準は過去最高レベルにまで上昇している。KB韓国銀行が集計した今年1-3月の韓国の住宅価格対所得倍率(PIR)は17.4倍で、前年同期の13.9倍に比べ急上昇した。昨年までは14年分の年収で買えた物件が17年分の年収でも買えなくなったことを示している。韓国のPIRの上昇速度は経済協力開発機構(OECD)加盟主要国で最も速い。韓銀は報告書で「金融不均衡が累増する状況で、内外の衝撃が発生すれば、過度に上昇した住宅価格が大幅に下落するリスクもある」と警告した。

 韓国の株式市場も世界最高のペースで上昇した。個人投資家が群がり、韓国総合株価指数(KOSPI)は昨年の年初に比べ、22日までに49%上昇した。これは世界でも最も高い上昇率だ。仮に株式市場のバブルが消え、株価が大幅に下落すれば、資金を借り入れて投資を行った投資家が債務を返済できなくなる。

■韓国の家計債務比率が対GDP比97.9%で世界1位、日本は?

金信栄(キム・シンヨン)記者
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  • ▲韓国銀行は22日、過去最大にまで膨らんだ韓国の家計債務と不動産価格の高騰により、韓国の金融状況が2008年の世界的な金融危機以降で最も不安な状態にまで悪化したと指摘した。写真はソウルの市中銀行の個人ローン窓口。4月29日撮影/聯合ニュース

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