拉致された2歳の息子、中国全土を24年間探し回った父がついに息子と再会

 拉致された息子を24年間探し続けた父親が、ついに息子と再会した。バイクで中国全土を走り回った父親の努力が功を奏したのだ。

■子どもが住みやすい国8位は韓国、中国36位、日本は?

 英BBCは13日(現地時間)、中国山東省の平凡な農夫、郭剛堂氏の話を報じた。彼の息子は2歳だった1997年に拉致された。郭氏は息子を探すため、中国全土をバイクで走り回った。

 息子と似たような人物を見たという通報があればどこへでも訪ねて行った。24年間、全国20省を回った。彼のバイクには息子の写真の垂れ幕がいつも掲げられていた。移動距離だけで50万キロ、破損したバイクは10台。 交通事故に遭って骨が折れたり、強盗に遭って橋の下で寝たこともあったという。郭さんは行方不明者団体の会員として活動し、自分と同じ境遇にいる両親7組の子どもを見つけた。彼の残念な身の上は、2015年にアンディ・ラウ主演映画のモチーフにもされた。

 郭氏親子の再会は、DNA技術が発展したおかげだ。中国公安が郭氏のDNAをもとに息子を追跡し、拉致容疑者の検挙にも成功した。現地メディアによると、息子を拉致した容疑者は2人で、当時交際中のカップルだった。

 1997年の拉致当時、女性容疑者が自宅にいた郭氏の息子を連れ出し、近くのバス停で男性容疑者と合流した後、河南省に移動し、郭氏の息子を売り渡した。その後郭氏の息子は河南省に居住していたという。

 郭さんは「子どもを見つけたのだから、これからはすべてが幸せになるしかない」と語った。アンディ・ラウ氏もソーシャルメディアを通じて「あきらめずに努力したおかげで家族が再会できるようになった」と祝福のメッセージを伝えた。

 中国では幼児の拉致と人身売買の問題がなかなか解決されていない。拉致された子どもの大半は養子縁組を口実に売られているという。中国公安は行方不明の子どもを見つけるためにDNA技術を利用しているが、子どものDNAが登録されていない場合は発見が難しい。

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