米インテルの宣戦布告「25年にファウンドリー分野でサムスン・TSMC抜く」

 インテルは公式の発表資料を通じ、TSMCとサムスン電子が技術力の重要指標としている「ナノ競争」は誇張されているとまで批判した。インテルは「長年業界で言われている『ナノ』は実際の半導体の回路線幅と一致しない。(TSMCとサムスン電子の)技術マーケティングにすぎない」と言い放った。知られているほど、TSMC・サムスンとインテルの技術格差は大きくないとの主張だ。

 インテルはまた、2024年にクアルコム、アマゾンの半導体の受託生産を行い、それ以外にも100社以上と受託生産に向けて協議していると発表した。半導体業界関係者は「バイデン政権がインテルを米半導体サプライチェーンの中心軸として後押ししており、今後もインテルと米企業との動脈が強化される可能性が高い」と指摘した。

 インテルの計画が現実となれば、サムスン電子には大きな脅威となりかねない。今年1-3月現在、世界のファウンドリー市場でTSMCのシェアは55%、サムスン電子は17%だ。サムスン電子は5ナノメートル半導体の量産に苦しんでおり、TSMCとの格差をなかなか縮められずにいる。台湾のITメディア、電子時報は最近、「TSMCは先端プロセスで顧客企業を多く確保しており、7ナノメートル以下の工程で発生する全世界の収益の80%を得ている。サムスンが今後10年以内にTSMCに勝つ可能性は事実上ない」と一方的にTSMCを擁護した。こうした状況でインテルまでファウンドリー市場に参入し、サムスン電子はTSMCとインテルに挟まれたサンドイッチ状態になりかねない。

 しかし、一部からはインテルのロードマップがあまりにバラ色すぎるとの指摘もある。半導体業界関係者は「インテルは過去にも数回発表した技術ロードマップを達成できなかった。前人未到の超微細プロセス計画を推進する人材と技術をタイムリーに確保できるかは疑問だ」と話した。

■インテルが半導体売上高ランキング1位…サムスン2位、日本は?

パク・コンヒョン記者
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