熊東学院は韓国資産管理公社に返済すべき元利86億ウォン(約8億2000万円、以下今年6月時点)を含め、263億ウォンの負債がある。うち68億ウォンはチョ・グク元長官の弟、チョ・グォン氏と個人債務と関連がある。
昨年12月、理事会に債務償還計画が議案として上程され、監事が「負債状況は非常に深刻なレベルだ。現在の状況をしっかり認識し、負債償還のために積極的に努力してほしい」と述べたものの、理事らは「同意します」と答えただけで会議を終えていた。
一方、理事会はチョ元長官の弟、チョ・グォン氏の前妻が関与する事件などの訴訟費用を学校法人の財産で負担しようとしていた。昨年7月の理事会議事録によれば、訴訟費用および弁護士選任料1377万2400ウォンの借り入れの許可を慶尚南道教育庁に求めたが拒否されていた。熊東学院の理事1人からの借り入れで訴訟費用を負担した上で、学校法人の基本予算で生じる収益で返済するという内容だった。
丁議員は「チョ元長官とパク理事長は自分たちの発言に責任を負うべきだ。知らぬ存ぜぬを貫けば、国民をだましたに等しい」と批判した。これについて、熊東学院関係者は「時間がややかかるだけであり、進展はしている。理事会では協議していないが、内部では推進している」と説明した。