22年前の弁護士殺害事件、時効と思い込み番組出演し容疑発覚 /済州

22年前に発生した弁護士殺害事件の被疑者が「暴力組織が殺人を教唆」と主張
海外に逃亡した期間は時効が中断
殺人教唆の容疑で処罰へ

 済州道での代表的な長期未解決事件「イ・スンヨン弁護士殺人事件」の有力な容疑者が事件から22年ぶりに検挙された。警察は海外に滞在していた元暴力団員の50代の男の身柄を拘束し取り調べを行っている。

 済州警察庁は20日、この事件の有力な容疑者の男(55)を逮捕し、殺人教唆容疑で拘束令状を申請したと発表した。男は済州地域の暴力団員で、暴力団会長(2008年死亡)の指示を受け同じ組の組員(2014年死亡)を通じイ弁護士を殺害した疑いがある。

 イ弁護士(当時44歳)は1999年11月5日午前6時48分頃、済州市三徒2洞の済州北初等学校(小学校)近くの住宅街の路上に停めてあった車の中で遺体で発見された。遺体には鋭い刃物によるとみられる複数の傷跡が残っていた。事故現場には財布などの所持品がそのまま残っていたことから、恨みや請負による計画的な犯行と推定されていた。

 ソウル大学法学部出身のイ弁護士は秋美愛(チュ・ミエ)法務部(省に相当)長官や洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員らと司法研修院同期(14期)だった。ソウル地検と釜山地検の検事を経て出身地の済州で弁護士事務所を開業していた。警察は懸賞金を掛けるなど大々的な捜査を行ったが、容疑者を特定することはできなかった。

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オ・ジェヨン記者
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  • ▲済州地域の長期未解決事件「イ・スンヨン弁護士殺人事件」の重要参考人の被疑者(写真中央)=55=が18日午後、済州国際空港1階の到着ロビーで警察に護送されている。18日午後撮影。/NEWSIS

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