韓国の大学生劇団が謝罪「日本を美化する意図なかった」…「神風」題材ミュージカルで物議

 そして、A劇団は22日の謝罪文で、騒動になった予告動画について、「敏感で痛みを伴う歴史の話を題材にしただけに重く考えています。それだけにPR動画(予告編)に私たちのように軽い姿を見せてはならないという思いに至り、深く反省します」「あらためておわび申し上げます」と謝罪した。また、「この動画はバラエティー番組『次から次へと続く話』のパロディ形式の情報伝達目的動画の予告編であると同時に、公演PR用の動画でした」「決して軽い意図で撮影したものではありません」ともしている。

 神風特攻隊をミュージカルの題材にした背景については、「親日的な性向があるとか、美化目的とかではなこと、歴史を歪曲(わいきょく)したり、誰かを嘲笑(ちょうしょう)したりする意図などが全くないことを、そしてこのような歴史的な痛みを用いたノイズマーケティングの意図も一切なかったことをはっきりと申し上げます」としている。

 さらに、「私たちは朝鮮人の神風隊員を含め、特攻作戦で犠牲になった当時の若者たちが飛行機操縦士という夢、朝鮮人の若者たちが貧困と差別から抜け出そうとして、希望を追いかけた姿そのものが、今の私たち、10代・20代の若者たちが夢を追う姿と非常に似ていると考えました」「今の私たちが日常の中で一日一日を暮らし、夢を追って生きていく姿が似ていると考え、民族的な視点は置いておき、若者の目線で当時の社会的弱者の立場を見てみようとしました」と説明した。

 A劇団は「無謀で非人間的な作戦を決定した当時の日本の立場は当然、非難を受けるに値するし、許されない行動です」としながらも、「家族や恋人、友情のような日常的なものに執着する、そうするしかなく、それが最も重要で、その中で希望を見いだそうともがく若者たちのことを伝えようとしていたものです」と釈明した。

 『少年飛行兵』はA劇団の最初の作品で、同劇団は「太平洋戦争末期、日本の体当たり攻撃戦術、神風特攻隊に散った若者が描かれる創作ミュージカル」と紹介している。

■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?

ソン・ジュサン記者
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