米国からは、北朝鮮の長距離巡航ミサイル試射は国連安全保障理事会の決議違反に該当し、米国と各同盟国がこの点をはっきりさせるべきだという主張が持ち上がった。米国カーネギー国際平和基金のアンキット・パンダ・スタントン・シニアフェロー(核政策プログラム)は「核能力のある巡航ミサイルも北朝鮮制裁違反だという解釈上の先例を米国や各同盟国が作るべき」と語った。北朝鮮が核弾頭の小型化を達成している場合、射程1500キロの長距離巡航ミサイルは、北朝鮮制裁の対象である「核の脅威」に該当するというわけだ。
米国ミドルベリー国際問題研究所のジェフリー・ルイス研究員も「国連安保理の北朝鮮決議は弾道ミサイルだけを扱っている。弾道ミサイルが巡航ミサイルよりも脅威だからではなく、決議を設計した人々に金正恩のような想像力がなかったから」と記した。北朝鮮制裁決議を作った当時は弾道ミサイル発射が問題だったので、巡航ミサイルの問題を看過したまま弾道ミサイルだけを明示した、という意味だ。