凶器で襲われ血を流した男性が授業中の初等学校(小学校)の教室に入り込み、教師と児童らが緊急避難する騒動が起こった。
忠清南道の牙山警察署や教育当局などが15日に明らかにしたところによると、今月13日午前10時35分ごろ、血を流した40代の男が「助けてくれ」と叫びながら牙山市内のある初等学校の教室に入ってきた。当時、この教室には担任教諭と1年生の児童十数人がいたという。
■2021年世界で最も安全な都市1位はコペンハーゲン、ソウル25位、日本は?
現場にいた担任教諭は保健教諭に直ちに事態を報告し、児童たちを特別教室に避難させた。その後、学校は全児童を下校させた。男は保健教諭から応急処置を受け、救急車によって病院に移送されたが重体だという。
警察が調べたところ、男は初等学校の裏門から校内に入ったという。正門には職員が常駐しているが、当時裏門には誰もいなかった。裏門は普段は登下校時のみ開放されるが、事件当日は開いたままだったという。
学校から通報を受けた警察が周辺を捜索したところ、近くの山に凶器で刺された別の男性を発見した。30代後半のこの男性は鋭い凶器に刺され死亡した状態だった。警察は捜査を通じて二人の男性が知人同士であったことを確認した。二人は周辺の飲食店関係者で、死亡した男性は店主、逃げてきた男性は従業員だったという。
警察は2人が争った結果、今回の事件が起こったとみている。今後逃げてきた男性の意識が回復したら、警察は事件の具体的な経緯について調べる予定だ。