日本の海上保安庁と海上自衛隊が最大で40時間以上の監視偵察活動が可能な米国製の最新鋭大型無人偵察機「シーガーディアン(Sea Guardian)」を導入する方向で検討していることがわかった。来年から2026年頃までの導入を目指すという。日本は海上での救助活動、違法漁船の監視、中国・北朝鮮のけん制などのためシーガーディアンを導入したい考えだ。しかし日本は昨年末にシーガーディアンの試験飛行を行った際に独島を撮影したことから、韓国の一部からは「独島領有権を主張するためシーガーディアンを利用するのでは」と懸念する声も出ている。
ある韓国軍筋は22日「日本の海上保安庁と海上自衛隊が来年度予算に米国製無人偵察機『シーガーディアン』導入のため50億円の予算を要求していることがわかった」と伝えた。50億円あれば4-6機のシーガーディアンからなる1セットを導入できる。この韓国軍筋は「来年から4-5年かけて4-5セットのシーガーディアン(20-24機)を導入する計画のようだ」と明らかにした。
シーガーディアンは「キラー・ドローン」として広く知られる無人攻撃機「MQ9リーパー」を海上での監視用に改良した無人偵察機だ。リーパーは先月アフガニスタンのカブール空港で起こった自爆テロを背後で企画した人物の殺害や、昨年はイラン軍の実力者だった革命守備隊のソレイマニ司令官暗殺などにも活用された。シーガーディアンはリーパーのように武装(爆弾やミサイル)はしないが、航続距離や滞空時間などの性能は大きく向上している。最大航続距離は1万キロ、最大飛行持続時間は40時間以上、レーダー探知距離は370キロに達する。