【独自】尹美香議員、慰安婦支援金を横領して焼き肉店やマッサージ店で使用

訴状を通じて横領の詳しい内容が明らかに

およそ1億ウォンを217回にわたり個人的な用途に使用

 尹議員はクリスマスイブの2014年12月24日、本人名義の口座で受け取っていた募金のうち23万ウォン(約2万2000円)を別の本人名義の口座に移した。15年7月にはマッサージ店とみられる店で9万ウォン(約8400円)を使った。尹議員は自ら負担すべき光熱費や罰金なども募金から支払っていた。16年4月にはスピード違反の罰金8万ウォン(約7500円)を挺対協の口座から納付し、18年には挺対協の口座から25万ウォン(約2万3000円)を個人の口座に送金したが、そこには「尹美香代表総合所得税納付」というメモが書かれていたという。

 尹議員による217回にわたる横領のほとんどは数万-数十万ウォン(数千-数万円)だったが、たまに100万ウォン(約9万4000円)以上を使い込むケースもあった。2018年3月には被害者女性のための施設の所長名義の口座にあった募金182万ウォン(約17万1000円)が特別な理由もないまま尹議員の娘の口座に移されていた。この元所長は尹議員に対する検察の捜査が本格化した昨年6月に自殺した。16年7月には挺対協の口座にあった200万ウォン(約19万円)が「尹医療費」という簡単なメモと共に尹議員の口座に移されていた。

 尹議員は今年8月に開かれた初めての公判で横領を含む全ての容疑を否認した。裁判で尹議員は「過去30年にわたり活動家として恥じることなく生きてきた」「(検察は)挺対協が尹美香の私的な組織だと主張しているが、これは数多くの人の汗と努力を侮辱するものだ」と主張した。全珠恵議員は「訴状の内容が正しければ破廉恥犯と全く変わらないが、それでも尹議員は違法行為を一切していないという態度を取り続けている」と指摘した。

 尹議員を巡る事件は昨年9月に尹議員が起訴されてから11カ月後の今年8月に初めて正式な裁判が始まり、今も一審が続いている。尹議員側は公判準備期日に「検察による公訴事実が特定されていない」などと主張し、裁判長がこれを受け入れたため裁判の準備期間が長くなっていた。

クォン・スンワン記者

■腐敗認識指数1位はデンマーク&NZ、韓国は33位、日本は?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 【独自】尹美香議員、慰安婦支援金を横領して焼き肉店やマッサージ店で使用

right

あわせて読みたい