満床の重症者用病床、韓国の介護施設で1年ぶりに繰り返された「悲劇」(下)

「毎日1-2人が病床空き待ちのまま死亡」

満床の重症者用病床、韓国の介護施設で1年ぶりに繰り返された「悲劇」(下)

 新型コロナ流行の余波で重症者用病床が飽和状態に達してから久しい。首都圏の重症者用病床使用率は、政府が危険だと判断した75%を既に11月中旬に超えている。全国の使用率も12月第1週に78.3%を記録、「危険」状態に入った。医療体制がいつ崩壊してもおかしくないという意味だ。重症者用病床に空きがなければ、生活治療センターや準重症者用病床に入るが、突然症状が悪化して死亡する事例も増加傾向にある。京畿道南東部のある公共病院では、酸素治療以上の処置が必要な重症者の割合が10月の10-20%から30-50%まで上がっている状態だ。ある総合病院の医師は「今、重症者用病床にいるべき患者が一般病床にいて、病院入院対象者が生活治療センターにいて、生活治療センターに行くべき患者が自宅療養している」と言った。病床不足問題がドミノのように医療体制全般を崩壊させつつあるということだ。

【グラフ】韓国で悪化する新型コロナ危険度の指標

 韓国政府は「先月以降、4回にわたり行政命令を下して病床を増やした」というが、患者の増加ペースに追いつけずにいる。自宅療養者は2万5000人を超え、首都圏の生活治療センター使用率も70%を上回った。首都圏で一日以上、病院への入院や生活治療センター入所を待つ患者は1480人、先月以降の入院待機中の死亡者は45人に達した。大韓応急医学医師会のイ・ヒョンミン会長(慶熙大学病院)は「新型コロナ対応に医療資源があまりにも多く投入されているため、5大重症疾患を含むほかの救急患者まで危険に陥っている」と語った。

 中央災難(災害)安全対策本部も同日、「現在の重症者・死亡者の状況は非常に厳しい状態だ」「(週末を経て感染者が増加する)水曜日と木曜日に実質的な危機状況が(追加で)明らかになる」と言いながらも、「経済的な国民生活の現況と共に考慮した(防疫措置のレベルなどの)判断が速やかに行われるようにする」と述べた。

 政府は今、新型コロナ感染者を一日2万人まで行くと予想している。中央防疫対策本部は、国民の力所属の徐正淑(ソ・ジョンスク)議員に提出した「新型コロナ感染者短期予測結果」で、今月末時点で一日新規感染者が8300-9500人、来月末には1万900-1万5400人と予想している。これに、年末年始の移動人数増加やオミクロン株の感染拡大が加われば、「来月末には1万5000-2万人台に増える可能性がある」とも見ている。

 政府は防疫措置強化や店舗営業制限などの切り札に再び言及している。私的な集まりの制限人数を6-8人から5人前後にさらに引き下げ、飲食店・カフェなどの営業時間を午後9-10時に制限する案を検討している。ただし、中央防疫対策本部は「15日よ16日の状況を見る」としている。防疫当局は「先日実施した防疫パス拡大措置や最近のブースター接種(ワクチンの追加接種)増加効果が現れるまでに時間がかかるだろう」と述べた。

ソン・ジョンミン記者、キム・ジョンファン記者

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