半導体サプライチェーン再編、米「韓国も役割を果たさなければ」…韓国「貢献を模索」

　韓国を訪問中のホセ・フェルナンデス米国務省次官（経済成長・エネルギー・環境担当）が17日、半導体サプライチェーン再編に関連して、「半導体強国である韓国はグローバル経済のためにより多くの役割を果たせるだろう」と語った。フェルナンデス国務次官は前日の16日、韓国産業通商資源部のパク・チンギュ第1次官に会い、「反中経済包囲網」とも呼ばれる「インド・太平洋経済フレームワーク（IPEF）」について協議した。バイデン政権が推進している米国を中心とした新たなサプライチェーン構築で、韓国の役割を繰り返し注文したものと受け止められている。

　フェルナンデス国務次官は17日、韓国外交部庁舎で行われた「第6回韓米高官級経済協議会 (SED) 」で、「新型コロナウイルス流行による半導体需給難は、韓国がグローバル半導体サプライチェーンで不可欠なパートナーであり、リーダーであるという点に注目を集めさせた」と述べた。その上で、「バイデン政権は外交政策と米国の労働者層の利益を連携する作業を最優先事項としている」と語った。中国をけん制し、米国中心のグローバル・サプライチェーンを再構築することが最優先の国益であることを強調したものと見られる。同日の会議では、半導体をはじめとするサプライチェーン再編、インフラ構築、ワクチンおよび保健協力など、少なくとも7分野での協力案が取り上げられ、話し合われたことが分かった。

　韓国外交部の崔鍾文（チェ・ジョンムン）第2次官は「安全保障と地政学的な問題を科学と技術問題から切り離すことがますます難しくなっている」「米国の同盟国として我々は忠実に共に歩み、貢献する機会を模索するだろう」と述べた。

キム・ミョンソン記者