北朝鮮ミサイルの射程距離は700キロ超…専門家ら「多くの在日米軍基地も危険」

どれだけ危険か
韓米日の防衛網では迎撃が不可能
射程距離は昨年の「火星8型」の3倍

 北朝鮮は11日に極超音速ミサイルと推定される弾道ミサイルを発射したが、これは最大速度など各種の性能において北朝鮮が昨年9月以降に発射した極超音速ミサイルの中で技術的に最も進展したものと評価されている。

【図】今年2回目のミサイル挑発

 北朝鮮が先週発射した極超音速ミサイルをさほど高く評価していなかった韓国軍当局さえもこの日は北朝鮮のミサイルについて「技術的に進展があった」との見方を示した。今月5日に発射されたミサイルに比べ速度はマッハ6(音速の6倍)からマッハ10に、距離は700キロ未満から700キロ以上に向上した。マッハ10になれば平壌からソウルまで1分、平沢の米軍基地まで2分以内に到達するレベルだ。

 昨年9月に発射された火星8型と比較すると、速度はマッハ3から3倍以上となり、飛行距離も200キロから700キロ以上と3.5倍に伸びた。韓国航空大学の張泳根(チャン・ヨングン)教授は「成功したかどうかはともかく、北朝鮮はさまざまな試みを通じて予想よりも早く発展させている点に注目すべきだ」と指摘した。

 北朝鮮がこの日発射したミサイルが昨年9月に発射した火星8型か、あるいは今月5日に発射されたものと同じ型かはまだ確認されていない。韓国軍当局は「火星8型の可能性がより高い」と判断しているという。弾頭の形状が、火星8型が長距離かつ高速滑空により適合したものとなっているからだ。

 韓国軍当局が明らかにしたマッハ10については発射直後の最大速度か、あるいは弾頭の滑空飛行時の速度かは確認されていない。弾頭の滑空飛行時の最大速度がマッハ10であれば、中国が2019年以降に実戦配備している新型の極超音速弾道ミサイル「東風(DF)17」と同じレベルだ。DF17は最大で1800-2500キロ離れた米軍基地や空母などを攻撃できる。ロシアが実戦配備している極超音速大陸間弾道ミサイル(ICBM)「アバンガルド」の弾頭は最大速度がマッハ20だ。

 北朝鮮のミサイルが実際にマッハ10前後の超高速で極超音速滑空飛行に成功していれば、従来の韓米日によるミサイル防衛網では探知も難しく、迎撃は事実上不可能になる。米国はロシアや中国による極超音速ミサイルの進展に備え超小型の近接衛星(探知用)やSM6などの迎撃ミサイルを開発している。ある専門家は「北朝鮮が今日のミサイル試験発射に成功していれば、韓国はもちろん在日米軍基地の多くが北朝鮮の極超音速ミサイルに何もできずやられる可能性が高いということだ」との見方を示した。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

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