「『ドルイドキング』の元祖は北朝鮮…ネットコメント操作で南の選挙に介入」(上)

北朝鮮偵察総局の元大佐キム・グクソン氏「2002年からサイバー工作本格化」

 北朝鮮偵察総局の元大佐で韓国に亡命したキム・グクソン氏が「北朝鮮は、韓国に選挙のような主要問題があると、サイバー部隊を動員してコメント操作や世論操作をしてきた」と語った。これは、キム氏が15日、本紙とのインタビューで「(インターネットニュースの下のコメント欄を利用して世論操作をした)『ドルイドキング』の元祖は北朝鮮だ」とした上で語ったものだ。

 キム氏は「以前は浸透(韓国社会に入り込む)スパイや地下党・市民団体を通じて韓国の選挙に影響を与えたが、インターネット時代になってからはサイバー工作が主となった」「特に2002年の『ヒョスンさん・ミソンさん事件(京畿道議政府市で発生した在韓米軍装甲車による女子中学生轢死事件)』や、李明博(イ・ミョンバク)政権時の『狂牛病(正確には牛海綿状脳症〈BSE〉)問題』などをきっかけに世論工作を本格化させた」と話している。

 北朝鮮情報機関に30年余り勤務したキム氏は、偵察総局在職時代の2014年に脱北して韓国に定住した後、韓国国家情報院傘下機関で働き、2019年に退職した。キム氏は「世論工作サイバー部隊は偵察総局傘下にある」「これらはさまざまな経路を通じて韓国の国会議員らや主要機関トップらはもちろん、数十万人の住民登録番号・連絡先・電子メールアドレスなどを把握している」と言った。こうした情報を利用して、韓国の各種インターネット・コミュニティ-・サイトに加入し、サイバー工作を行うということだ。

 キム氏は、2012年の大統領選挙時、自ら当時の朴槿恵(パク・クネ)候補、文在寅(ムン・ジェイン)候補、安哲秀(アン・チョルス)候補に対する分析報告書を作成したという。キム氏は「私が作成した報告書は金正恩(キム・ジョンウン、現:総書記)に直接報告され、高い評価を受けた」「これに基づいて偵察総局サイバー部隊が朴槿恵候補・安哲秀候補をひぼうするコメント工作を行った」と話した。そして、「北朝鮮は韓国で保守政権が発足することに対して拒否感を持っている」「金正恩執権以降、北朝鮮の対南戦略は核兵力に基づく国防力優位戦略によって韓国の政治的隷属化を成し遂げることにある」と述べた。

 また、キム氏によると、北朝鮮はサイバー工作と合わせて小型潜水艦による工作員派遣も行い続けているという。「偵察総局は各種特殊小型潜水艦を保有しており、工作員らはこうした潜水艦と個人用推進機に乗って海岸を随時、出入りしている」というのだ。さらに、「2010年の(韓国海軍哨戒艦)『天安』爆破・沈没時も偵察総局傘下の927連絡所で特殊製作した小型潜水艦を利用した」「後継者に内定していた金正恩が金正日(キム・ジョンイル、当時総書記)に忠誠の贈り物を差し上げるという見地から行われた対南工作だ」と話した。キム氏は「咸鏡南道新浦市馬養島で海軍用潜水艦を作り、平壌市内の大同江にある927連絡所で特殊潜水艦と特殊船舶を製作している」と言った。2013年3月、朝鮮中央テレビが金正恩総書記の動向として、「1501部隊を訪問し、無人新型戦闘艦艇の建造を促した」と報道したが、ここが927連絡所だったという。

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  • ▲1月12日、ソウル市内の朝鮮日報美術館で、本紙のインタビューに応じる北朝鮮偵察総局の元大佐キム・グクソン氏。写真=ナム・ガンホ記者
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