「ドーピング反対」キム・ヨナの一撃に…中国ネット「女王様には言う資格がある」

「ドーピング反対」キム・ヨナの一撃に…中国ネット「女王様には言う資格がある」

 「フィギュアの女王」ことキム・ヨナさん(31)がドーピング反対の声を上げたことに関連し、中国のネットユーザーたちも「キム・ヨナにはこういうことを言う資格がある」とキムさんを支持した。

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 中国のSNS(会員制交流サイト)「微博(ウェイボ―)」には、フィギュアスケート界の「新記録製造機」と呼ばれるカミラ・ワリエワ(15)のドーピング問題をめぐってキムさんがSNSに投稿した文章の画面コピーが投稿された。

 キムさんは14日、英語で「ドーピング規定に違反した選手は試合に出場できない。この原則には例外があってはならない。全ての選手の努力と夢は等しく大切に考えられるべき」とつづった。

 微博のスポーツ関連アカウントによって投稿されたキムさんの文章には、一日もたたずに40万件以上の「いいね」が付いた。コメントは1万2000件書き込まれたが、中でも最も共感を呼んだのは「フィギュアスケートでキム・ヨナは非常に専門的かつクリーンな経歴を持っているため、この問題について論評する資格がある」というコメントだった。中国の別のネットユーザーは「キム・ヨナにはこのようなことを言う資格がある。ソチ冬季五輪を見た人ならキム・ヨナが金メダルをハッキングされたということを知っているだろう」とした上で「当時、キム・ヨナは何も言わなかった。女王様を応援する」と書き込んだ。また「インチキは選手を駄目にする可能性がある。全てのスポーツ選手の夢は大切なのに、特定の未成年スポーツ選手の方が貴重なのか?」という意見もみられた。

 キム・ヨナさんは2014年のソチ冬季五輪で、判定騒動の末にロシアのソトニコワ(ロシア)に金メダルを譲ったが、当時キムさんは審判の判定について何ら言及せず「銀メダルを取ったことに感謝する」との立場を示した。自身のメダルの色が変わることになった判定騒動について冷静な反応を見せていたキムさんが、ドーピング騒動については重いメッセージを投げ掛けたため、多くの人々が共感したようだ。

 ワリエワをめぐっては、フィギュア団体戦でロシア・オリンピック委員会(ROC)のメンバーとして金メダルを獲得した翌8日にドーピング疑惑が浮上した。国際検査機関(ITA)は、昨年12月末に行われたロシア選手権の期間中に採取されたワリエワのドーピングサンプルから、狭心症の治療薬で興奮作用のある薬物「トリメタジジン」が検出されたと発表した。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は13日、この問題に関する聴聞会を開催し、ワリエワに有利な判定を下した。この結果を受け、ワリエワは15日午後のショートプログラム(SP)に出場することになった。

 ワリエワはロシア国営テレビとのインタビューで「正常に出場できるようになってうれしい」として「ここ数日、精神的にとてもつらかった」と涙を見せた。ワリエワは「ロシアを代表してベストを尽くしたい」「自分は孤独だと思っていたが、最も親しい友人たちや家族は私を絶対に見捨てないと思う」と涙声で話した。

 ワリエワが仮にメダルを獲得したとしても、正式なメダル授与式にも簡易セレモニーにも出席できない予定だ。ドーピング違反問題が決着するまではワリエワをメダリストと認めないという意向の表れとみられる。

イ・ガヨン記者
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