2分早く鳴った試験終了ベル、受験生9人に200万ウォン賠償=ソウル中央地裁

 韓国で2021学年度の大学修学能力試験の4時間目の試験終了ベルが2分早く鳴ったことで被害を受けた受験生9人と保護者ら25人が国とソウル市を相手取り損害賠償を求めた裁判で、ソウル中央地裁は24日、受験生9人にそれぞれ200万ウォン(約19万円)を賠償するよう国に命じる原告一部勝訴の判決を言い渡した。原告は総額8800万ウォンの賠償を要求していた。

 ただ、同地裁は保護者に対する国の賠償責任は認めなかった。受験生に対する賠償責任のみを認めた格好だ。また、受験生と保護者がソウル市と放送担当教師に求めた賠償請求も認めなかった。

 問題となった出来事は2020年12月3日に起きた。大学修学能力試験の会場となった徳源女子高(ソウル市江西区)では4時間目の探求領域の最初の選択科目の試験中、試験終了ベルが予定よりも早く鳴った。監督官は試験用紙を回収後、終了時間前にベルが鳴ったことを知り、試験用紙を受験生に返し、受験を継続させた。ソウル市教育庁による調査の結果、終了ベルは放送担当教師のミスで所定の時間よりも2分早く鳴った。トラブルがあった試験会場で受験した受験生9人は終了ベルが早く鳴ったことで被害を受けたと主張し、昨年6月に損害賠償訴訟を起こした。

リュ・ジェミン記者

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