高麗大入学取り消し処分にチョ・ミン氏側が無効確認訴訟、「死刑宣告に他ならない」

 チョ・グク元法相の娘チョ・ミン氏側が、高麗大学の入学取り消し処分に対し「人生を根こそぎ崩壊させてしまう死刑宣告に他ならない」として、訴訟を提起したことを明らかにした。

 チョ元法相は7日、フェイスブックに「チョ・ミン氏の訴訟代理人の報道資料」というタイトルの一文を載せ、このような立場を当人に代わって伝えた。これによると、チョ氏側は「7日、高麗大学の処分に対する無効確認の訴えをソウル北部地方裁判所に提起した」という。

 さらに「チョン・ギョンシム元東洋大学教授の刑事裁判で問題になったインターンシップ(体験活動)確認書などは高麗大学の入試に提出されておらず、提出されたのはその活動内容が要約記載された生活記録簿だけ。生活記録簿が入試の当落に及ぼす影響はほとんどないか、もしくはその因果関係が明らかでない」とし「それにもかかわらず生活記録簿を根拠に入学を取り消し、結果的に医師免許を無効とするのはあまりにも過酷かつ不当な処分」と主張した。

 また、審議の過程で次のような主張および要請を行ったが、反映されなかったとした。入学を取り消すかどうかの決定に先立ち▲志願者がどのような書類を提出したか▲その資料が入学審査にどの程度、どのように反映されたか▲他の志願者との関係(獲得点数の比較、順位など)はどうだったか-などの事実関係を確定させ、種々の事情を総合すべきだというのがその内容だ。

 チョ氏側は「高麗大学の入学取り消し処理審議委員会が調べた根拠資料はチョン元教授の刑事判決文、チョ氏の提出した高校生活記録簿だけ。高麗大学自身が明らかにしたように、10年前の入試なので関連資料は全て廃棄された状況にある」とし「資料不足で事実関係の確定が難しいのであれば、審議の結果は不正行為の立証不足により不処分で終結すべきで、その不利益を対象者に転嫁してはならないというのが懲戒、刑事手続きでの大原則」と主張した。

 さらに「刑事判決文の判示によっても、生活記録簿で問題とされた経歴記載が全て虚偽であるわけではないのであって、高麗大学はその部分が当落に影響を及ぼしたかどうかを慎重に検討すべきだった」としつつ「しかし『入試に提出された生活記録簿に虚偽があるのだから入試要綱に基づき問答無用で入学取り消しにする』との立場を押し付けた」と批判した。

 併せて「この処分は、チョ氏の人生に取り返しのつかない被害を与えるもので、その不利益を慎重に考慮しなければならない」とし「チョ氏は本件で数年にわたり、個人が耐え難いメディア露出、非難、プライバシーの侵害に苦しんだにもかかわらず、医師としての使命を尽くしてきた」と付け加えた。

ムン・ジヨン記者

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