投打に活躍を期待されてつくられたのに…「大谷ルール」ほろ苦スタート(上)

日本人選手初「タイム」表紙登場の大谷、大リーグ開幕戦で4打数無安打+敗戦投手

投打に活躍を期待されてつくられたのに…「大谷ルール」ほろ苦スタート(上)

 「大スターたちの舞台」が幕を開けた。米プロ野球大リーグ(MLB)では8日、2022年シーズンの公式戦がスタートした。「日本の野球の天才」で「二刀流」の大谷翔平(27)=ロサンゼルス・エンゼルス=は開幕戦に先発登板し、健闘しながらも負け投手になった。大リーグ2年目の金河成(キム・ハソン、26)=サンディエゴ・パドレス=は安打はなかったもののホームを2回踏んだ。開幕戦に初めて出場した朴孝俊(パク・ヒョジュン、25)=ピッツバーグ・パイレーツ=は今季初ヒットを記録した。

■「イッツ・ショータイム(It’s Sho-time)」

 大リーグは、今シーズンから降板した先発投手も指名打者(DH)として試合出場が続けられるという、いわゆる「大谷ルール」に合意した。大リーグ145年の歴史上、前例がないほど、昨シーズン先発投手・打者として優れた成績を挙げた大谷が、変化に保守的な大リーグのルールまで変えたのだ。

 投打での完ぺきな活躍を評価され、昨シーズン満場一致でアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれた大谷は、米国進出5年目にして初めて開幕戦(ヒューストン・アストロズ戦)で先発登板し、また1番打者として打席に立った。大リーグ史上、開幕戦で先発投手と1番打者として同時に出場したのは大谷が初めてだ。それにもかかわらず、大リーグ公式サイト「MLBドットコム」は「大谷が新たな歴史のページを書き込むのはもはや目新しいことではない」と伝えた。大谷は既に昨シーズンの投手・野手オールスター同時選抜、100イニング-100奪三振-100安打-100打点-100得点などの新記録を生み出している。

 大谷は同日、4と3分の2イニングで80球を投げて9奪三振、4安打1失点と好投した。最も早い球は時速約160.6キロメートルだった。しかし、エンゼルスは4安打という貧打により1-3で負けた。大谷は今季初登板で負け投手になり、打席でも4打数ノーヒットに終わった。

 一方、大谷は日本人プロ野球選手として初めて米時事週刊誌「タイム」米国版の表紙を飾った。タイムは同日、写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」で大谷をモデルにした表紙写真を公開し、「ショーヘイ(Shohei)」と「ショータイム(Showtime)」を掛けた大谷のニックネーム「Sho-time」をタイトルにした。大谷はタイムとのインタビューで、「ワールドシリーズのチャンピオンになることと、野球殿堂入りすることが目標」とした。

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