ベンツ・BMW・ボルボ・ポルシェ、韓国で稼いだ3995億ウォンのうち海外に3278億ウォン配当

 メルセデス・ベンツコリア、BMWコリア、ボルボグループコリア、ポルシェコリアなど外国系の主要完成車メーカー各社が昨年、韓国での純利益3995億ウォン(約410億円)のうち3278億ウォン(約336億円)を海外の本社などに配当金として送っていたことが分かった。

 韓国金融監督院の電子公示システムが18日に明らかにしたところによると、メルセデス・ベンツコリアは昨年の当期純利益を全額(1473億ウォン=約151億円)、海外に送金した。メルセデス・ベンツ本社(持株比率51%)と香港系ディーラー企業のスターオートホールディングス(同49%)にそれぞれ配当した。昨年の純利益を全額、海外に送金したというわけだ。配当性向(当期純利益のうちどれだけ配当金の支払いに向けたかを示す比率)は100%だ。

 BMWコリアも昨年の純利益(1564億ウォン=約160億円)の45%に当たる700億ウォンを配当したことが分かった。BMW本社は、オランダ法人(BMWホールディングスBV)を通じてBMWコリアの株式を100%所有している。

 ボルボグループコリアとポルシェコリアは、純利益を上回る金額を配当していた。ボルボグループコリアは昨年の純利益(572億ウォン=約59億円)を上回る700億ウォンを配当した。配当性向は122.4%に達する。ボルボグループコリアはスウェーデンのボルボ建設機械が株式の100%を所有している。

 ポルシェコリアも昨年の純利益(386億ウォン=約40億円)より多い405億ウォンを配当した。配当性向は105%だ。ポルシェコリアの最上位の親会社はドイツ本社のフォルクスワーゲンAG(フォルクスワーゲングループ本社)だ。ポルシェ本社(ポルシェAG)がポルシェコリアの株式を100%保有しており、フォルクスワーゲングループ本社はポルシェ本社を支配するという構造だ。

 主要な外資系企業が数百億ウォンを海外に配当することが、韓国の経常収支の赤字につながるという懸念も出ている。12月に決算を行う外国法人の配当金送金時期は通常は4月だ。4月はこれらの企業による海外送金が集中するため、配当所得収支(第1次所得収支)と経常収支が同時に赤字になる可能性が指摘されている。

コ・ソンミン記者

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  • ▲写真提供=メルセデス・ベンツ

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