文大統領、また尹次期政権批判「我々の成果を否定しているが比較されることになるだろう」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4日、「次の政権は現政権の成果を全面的にほとんど否定するようにして発足することになったため、より一層現政権の成果、実績、指標と比較されることになるだろう」と述べた。これは、政権引き継ぎ委員会が前日発表した尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権の国政課題が「文在寅政権をひっくり返すもの」と評価された状況で、文大統領がまもなく発足する新政権をあらためて批判したものだ。

 文大統領は同日、青瓦台(大統領府)で、文政権の白書発刊を記念し、発刊に携わった国政課題委員会の関係者を招待して昼食会を開いてこう述べた上で、「我々と多くの点で国政に対する哲学が違うと感じているが、哲学や理念などはともかく、ひたすら国民と国益、実用の観点から現政権がよくやった部分は引き続きさらに発展させ、現政権が不十分だった点は、それをかがみにして一層うまくやってほしいと願っている」と語った。

 文大統領が尹次期大統領を批判するのは初めてではない。文大統領は尹次期大統領の大統領執務室移転に関して、何度も「百年の計なのに、世論もまとまっていないし…」「個人的には適切だと思わない」「討論せずに押し通しておきながら、意思疎通のためだというのか」と言った。

 文大統領は同日、メディアも批判した。文大統領は「歴史は記録だ。しかし、メディアはよくよく選択し、取捨選択して、それを取材して報道するだけだ。時には偏向的でもある。だから全体のバランスがとれた国政記録を残すのは、政府がしなければならない1つの責務だ」と述べた。

 青瓦台の自画自賛も相次いだ。朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官は文大統領がドナルド・トランプ米前大統領との防衛費交渉を拒絶したことに言及し、「文大統領は大韓民国を国益の観点から防衛した」と言った。そして、文大統領が笑いながら「おそらく私がそのように踏ん張ったことが、ほかの国々にとっても大きな助けになっただろう」と語ったことも紹介した。

キム・アジン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい