【6月3日付社説】「党は死んで李在明だけ生き残った」「他人のせいにする党」…今の民主党ではダメだ

 共に民主党の非常対策委員会が2日、地方選挙参敗の責任を取って総辞職した。与野党の得票率の差は今年3月の大統領選挙時は0.73ポイントだったが、今回は10ポイントと大幅に広がった。ところが、同党の総括選挙対策委員長を務め、最も責任が重いと言える李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は仁川市桂陽区乙選挙区で当選して国会議員になった。大統領選候補者だった人物が落選してから数カ月もたたないうちに国会議員選挙に出馬したのは前例がない。同党は京畿道知事選挙では終盤までもつれこみ辛勝したものの、落選した数多くの出馬者たちの間からは「党は死んで李在明だけが生き残った」「傷だらけの栄光」という批判が出た。これにうなずく人は多いだろう。

 李在明氏と同様に大統領選挙敗北の責任を取ると言っていた宋永吉(ソン・ヨンギル)元代表はソウル市長選に出馬した。宋永吉氏の選挙区を李在明氏が引き継いだのだ。大統領選挙敗北の中心的責任者たちの「地盤の譲り合い」を国民はどう見たのか。李在明氏は「全国で過半数勝利を導く」と言ったが、「防弾用出馬」と批判された。共に民主党の地盤で無名の与党・国民の力所属候補と僅差の戦いとなり、後に金浦空港移転などの無理な公約まで掲げた。これは他地域の形勢にも悪影響を与えただろう。

 今回の選挙戦敗北の一因である「検捜完剥」(検察捜査権完全剥奪〈はくだつ〉)立法暴走も、李在明氏の不正疑惑捜査を防ぐためのものだという疑いが大きい。李在明氏側は大統領選挙敗北後、「チョッチャルサ」(負けたがよく戦った)と大声で言った。このような考え方が尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足の足を引っ張った。そうして「先党後私」(党が先で自分は後)ではなく、「先私後党」(自分が先で党は後)にまで至った。だから大統領選挙から3カ月で再び審判を受けることにならざるを得なかった。

 党のあちこちから「李在明責任論」が出る状況だが、李在明氏の支持者たちは逆に「朴志ヒョン(パク・チヒョン)非常対策委員長の内ゲバで負けた」と責任転嫁した。李在明氏は8月の全党大会で党代表に出馬する可能性が高いという。

 共に民主党は昨年のソウル・釜山市長選挙、今年3月の大統領選挙、そして今回の統一地方選挙まで3回も相次いで敗れた。政党は選挙で大敗したら新たな顔を前面に立て、間違った路線・政策・行動も変えるものだ。それが国民の要求だからだ。ところが、共に民主党は3回も負けているのにもかかわらず、何一つ変わっていない。立法暴走、ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)、相次ぐセクハラ(性的嫌がらせ)・性暴力問題もそのままだ。正しいことを言った人が謝罪する。責任を取るべき人は責任を取らず、ほかの人が責任を取る。

 共に民主党は今も国会を掌握している政党だ。新政権の国政を遮ることが可能で、検察捜査権完全剥奪のように無理な立法も押し通せる。その政党が今、軌道を外れた。共に民主党は今のままでは駄目だ。

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  • ▲共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)総括選挙対策委員長 写真=ナム・ガンホ記者

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