韓国産ロケット「ヌリ」、17日の打ち上げも不可能に…1か月以上の延期も

韓国産ロケット「ヌリ」、17日の打ち上げも不可能に…1か月以上の延期も

 韓国初の国産ロケット「ヌリ」の打ち上げが、17日も不可能になったことが分かった。打ち上げ延期の原因となったセンサーの誤作動問題が早期に解決しなければ、気象条件が整わず打ち上げが1か月以上先送りされる可能性もある。

【写真】韓国型ロケット「ヌリ」発射延期

 韓国科学技術情報通信部(省に相当)と韓国航空宇宙研究院(航宇研)の関係者によると、16日午前から羅老宇宙センター(全羅南道高興郡)の組立棟で原因究明作業が始まったが、17日の打ち上げには準備が間に合わないという。

 航宇研は15日、ロケット1段目の酸化剤タンクのレベルセンサーに異常が見つかったため16日の打ち上げを中止すると発表していた。

 今後の打ち上げ日程は不透明だ。レベルセンサーの問題なのか、レベルセンサーにつながる電気系統の問題なのかによって、作業に必要な時間が変わってくるからだ。

 航宇研は当初、ヌリ号の打ち上げ日を15日に決め、16-23日を予備日としていた。しかし強風のため15日の打ち上げが16日に延期され、さらにセンサーの異常で16日の打ち上げも中止となった。17日の打ち上げも不可能になったため、残る可能性は18-23日だ。この期間に打ち上げられなければ、スケジュールを再調整し、国際社会に通知するという手続きを踏まなければならない。

 一部では、梅雨や台風などの悪天候の影響で、打ち上げが1か月以上先になるとの見方も出ている。実際に今回の打ち上げ日の決定にも梅雨が影響した。科学技術情報通信部の関係者によると、2月に打ち上げ日を決定した際、高興郡の過去10年間の気象データから梅雨の開始時期・期間を分析し、梅雨入りしている可能性が低い6月15日を打ち上げ日に決めたという。

イ・ヨンワン科学専門記者

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