韓国最古、日帝強占期に建てられた「忠正アパート」撤去へ /ソウル

ソウル市、麻浦路5区域の整備計画案を修正可決

 日帝強占期の1937年に建てられた、韓国国内に現存する中では最古のアパート「忠正アパート」が撤去される。

 ソウル市の第7次都市計画委員会で今月15日、こうした内容を有する麻浦路5区域整備計画案が修正可決された。ソウル市側が16日に明らかにした。

 忠正アパートはソウル市西大門区忠正路3街にあり、1937年に完成した。鉄筋コンクリートで建てられた韓国初のアパートだ。アパートを建てた日本人建築家、豊田種雄の名を取って「豊田アパート」と名付けられたが、1970年代に「ユリム・アパート」と呼ばれたのを経て現在の名前に変わった。当初は4階建てで、後に5階部分を増築した。

 朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長は在任当時、地域遺産を保存するという観点からこのアパートも保存することとしたが、ソウル市では安全上の問題や住民の意見を考慮し、最終的に撤去を決定した。

 その代わりソウル市は、「記録保存」方式で忠正アパートの歴史を保存したいという計画だ。ソウル市の関係者は「アパートを撤去する代わり、その場所に文章・イメージなどの記録物と構造物などの記念物を設置し、一般に公開する方式」と説明した。

 ソウル市の関係者は「古くなった都市景観を更新し、忠正路と西小門路間の(開発)連携を通して円滑な車両通行と歩行の連続性を確保する案が整備されるはず」とし「地域活性化に寄与するものと期待される」と語った。

キム・ユンス記者

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  • ▲ソウル市西大門区忠正路3街に建つ、韓国に現存する中では最古のアパート「忠正アパート」。/写真=チェ・サンヒョン記者

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