独フランクフルト検察が、ドイツとルクセンブルクにある現代自・起亜の事務所8か所を家宅捜索したことが分かった。オートモーティブニュース、ロイター通信などが28日(現地時間)、報じた。
現代自・起亜は2020年まで、排出ガスの数値を不正に操作したディーゼル車を21万台以上販売した疑いが持たれている。エンジンのソフトウエアは部品メーカーのボッシュとデルファイから供給されていたという。
現代自は家宅捜索の事実を認め「調査に誠実に応じる」とコメントした。
ドイツ検察は2018年からフォルクスワーゲン、ベンツ、BMWなどドイツの完成車メーカーの排ガス不正を捜査し、それ以外の完成車メーカーについても捜査を拡大してきた。現代自はドイツの3社と同じ排ガス低減装置を使っているという。
家宅捜索のニュースが報道されたことで、現代自の株価は29日午前、3%以上下落した。