「ロシア戦車キラー」と目されたウクライナ軍ドローンが存在感を失った理由とは

 ウクライナ戦争の初期、ロシア軍に致命的な打撃を与えて注目されていたウクライナのドローンが、次第に威力を失っていると「ビジネス・インサイダー」(BI)が3日(現地時間)に報じた。序盤で予想外の「伏兵」ドローンに屈辱を味わわされたロシア軍が、徐々に電子戦能力を強化するなど、ドローンに対する防御システムを改善したことによるものだという。

 BIによると、戦争の序盤の時点でドローンはウクライナ軍の予想外の勝利源泉として関心を集めた。序盤の時点で、各種のソーシャルメディア(会員制交流サイト)には、ウクライナのドローンがロシアの最新鋭戦車を破壊するなどロシア軍を無力化して猛威を振るう動画も頻繁に登場していた。

 だがロシア軍も、やられてばかりではいなかった。開戦当初ドローンの攻撃で恥をさらしたロシア軍が、試行錯誤を経て、最近は防御システムを改善した。専門家らは、最近になってウクライナのドローンが撃墜されたり、電子妨害に遭って任務遂行に失敗したりするケースが多くなり、徐々に非効率になりつつあると評価した。

 米海軍分析センター(CNA)の軍事用ドローンおよびロボットシステムの専門家であるサミュエル・ベンデット氏は、BIに「開戦当初の数カ月間に比べ、今のロシアの電子戦と防空網はずっとよく組織化されて動いている」と評価した。ベンデット氏によると、ロシア軍はドローンの彼我識別のため早期警戒レーダーを用い、ウクライナのドローンの交信を妨害するため電子戦システムを利用している。

 ロシア軍の対応能力が改善され、撃墜されたり任務遂行に失敗したりするドローンが増えたことから、ウクライナ軍はドローンの使用を制限している。米軍がウクライナに支援したスイッチブレードやフェニックスゴーストといった使い捨てドローンは、いずれも価格が数千ドル(現在のレートで1000ドル=約13万6000円。以下同じ)程度だが、トルコ製のTB2攻撃用ドローンは1機100万ドル(約1億3600万円)から200万ドル(約2億7200万円)もするからだ。

 ウクライナが「ドローンの使用は非効率的」と判断して活用を大幅に減らした一方、ロシア軍は情報、監視および偵察任務のためにより多くのドローンを戦場へ投入している-と伝えられている。逆にウクライナ軍は、ロシア軍のドローンに効果的に対処できる兵器が足りず、苦心しているとBIは付け加えた。

ファン・ミンギュ記者

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