【7月7日付社説】派出所にボーガンを射ち込まれたのに隠れ続けた警察官7人、それでも警察か

 覆面姿の男が派出所(交番)にボーガンを射ち込んで逃走したが、中にいた警察官は犯人を検挙するどころか、身を潜めたまま10分間交番の外に出なかったという。その間に犯人が市民に向かって犯行に及ぶ可能性もあった。当時交番には拳銃やスタンガンなどの鎮圧装備があったにもかかわらず、犯人を追おうとしなかった。それでも警察と言えるのか。

 6月30日午前2時16分ごろ、20代の男が全羅南道麗水市の鳳山派出所の入り口の隙間からボーガンで矢1本を放ち、派出所前で12秒ほど暴言を吐いて消えた。派出所内にいた警察官7人は「パン」という音に驚き、一斉に机の下に隠れた後、10分間交番の中に留まった。取り調べ室に身を隠したままで麗水署の状況室に電話をかけただけだった。犯人は犯行から12時間後に自宅マンションで逮捕された。

 いくら警察でも危険な状況では瞬間的に身を避けることがあり得る。しかし、犯人を捕まえなければならないという義務感を持つべきであり、反射的に対応できるように訓練されていなければならない。当時、交番の警察官が携帯電話で犯人検挙を求める112番通報(日本の110番に相当)をしたという疑惑まで浮上している。警察は否定しているが、当時の状況を見れば事実ではない断定することもできない。そんなとんでもないことが実際にあったかどうか究明しなければならない。

 昨年11月、警察官2人が犯行現場で体を避けたため、一家3人が重傷を負った「仁川凶器暴行事件」が発生すると、警察庁は対応能力を強化するために特別訓練を実施すると発表した。警察庁長官は当時、「どんな瞬間にも警察が守ってくれるという国民の信頼が揺らいでいる」と述べたが、何も変わっていない。最近警察は行政安全部による警察管理・監督機構新設方針に対し、「警察統制」だとして反発している。一部の警察官は剃髪式まで行った。そんな主張をする前に、国民の生命・身体の保護、犯罪の予防と鎮圧という基本任務からしっかり果たすべきだ。

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  • ▲6月30日、20代の男が全羅南道麗水市の鳳山派出所に矢を射ち込んだ際に使用したボーガン。/麗水署

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