脱北漁師の強制送還写真に米下院人権委議長「見るのがつらい」「文政権による北送を糾弾する」

脱北漁師の強制送還写真に米下院人権委議長「見るのがつらい」「文政権による北送を糾弾する」

 米連邦議会の超党派組織「トム・ラントス人権委員会」で共同議長を務める共和党のクリス・スミス下院議員は12日(現地時間)、韓国統一部(省に相当)が公開した亡命漁師二人の強制送還当時の写真について「見るのがつらい」「正当な手続きもなく韓国の前政権によって行われた問題の多い北送を糾弾する」との考えを示した。スミス議員は12日に出した声明で「私は衝撃を受け驚愕(きょうがく)し、誰がこんな命令を出し、なぜそうしたのか明らかにするための徹底した調査が必要と今も信じる」とした上で上記のように訴えた。

 スミス議員は「韓国の難民政策と尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権」をテーマに先月24日に遠隔で開催された聴聞会でも、文在寅(ムン・ジェイン)政権が行った脱北漁師の強制送還を批判した。スミス議員は「文(在寅)政権が2019年11月に二人の(亡命)漁師を悲惨な運命に追いやった際、われわれは誰もが衝撃を受けあまりにも驚いた」「人権弁護士とされていた人物が(亡命した)人たちをあれほど悲惨な運命に追いやることができるとは、私は信じられなかった」と語った。その上でスミス議員は「われわれは(脱北漁師たちが)金正恩(キム・ジョンウン)氏の絶対的な悪意により残忍に扱われることを知っていた」「それが彼ら(北朝鮮政権)のいつもやることだから」とも指摘した。

 スミス議員は上記の声明で「亡命を求めた漁師たちが自らの意志に反して正当な法的手続きなしに物理的強圧を受け、共産主義の北朝鮮に送り返される写真を見るのはつらい」「この写真は二人の漁師が板門店の軍事境界線に強制的に送られ、残酷な政権への引き渡しに抵抗した点をあからさまにしている」との考えも示した。

 スミス議員は「前任の文在寅政権は当時、『漁師たちは殺人犯』として自分たちの行為を正当化したが、これは口実のように聞こえるし、その容疑を調査する時間は不十分だった。法に反する行為があったとしても、この漁師たちは自らの意志に反して北朝鮮に強制送還されてはならず、政府は正当な手続きを尊重すべきだった」とも主張した。

 スミス議員は「この悲劇的な事件は北朝鮮共産主義政権の野蛮性と前任の文在寅政権による(北朝鮮政権との)冷淡な共謀を明確に示している」「北朝鮮はこの二人の漁師がどうなったか、彼らが今も生きているのか明らかにすべきだ。しかし私は最悪のケースが起こったことを恐れている」とも伝えた。

ワシントン=金真明(キム・ジンミョン)特派員

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