韓国の女子高生たち「お母さんは夢あきらめ、私たちは入試地獄…結婚も出産もイヤ」

10代女性たちの不満…結婚にも出産にも否定的

 フェミニズムについても10代女性は肯定的だった。韓国女性政策研究院の「同世代文化を通じて見た青少年の性平等意識と態度研究」(2020年)によると、高校2年の女子生徒の35%が自分をフェミニストだと回答した。12-17歳の女子生徒10人のうち6人(62.2%)はフェミニズムを「男性と女性の性平等」と定義付けた。女子生徒たちは「韓国社会はフェミニズムを歪曲(わいきょく)している」と主張している。仁川市内のA女子高校の3年生チョさん(18)は「ジェンダー問題に関心を示すと、男子生徒たちから攻撃される」と話した。ペクさんは「学校の実行評価(発表や活動に対する評価)の時も、先生たちはジェンダーに関する発表をできないようにする」「『(大学入試の際に)入学査定官がフェミニズムについてどんな見解を持っているのか分からないため、注意しなければならない』と言われた」と語った。

 2005年から女性の大学進学率が男性を上回っているが、女子生徒たちは「教育現場における男女平等は完全ではない」という。チェさんは「ソウルの複数の女子高校で『スクールMeToo(学校暴力・いじめの告発)』があったが、教師の容疑が確認されても処罰は微々たるもので驚いた」「4-5年前まで一部の女子高校の校訓に『美しい体』『同胞の真の母親になろう』というのがあった。生徒たちが抗議してもびくともしなかったが、ニュースになったらすぐに変更された」と言った。

 韓国女性政策研究院のチェ・ユンジョン副研究員は「10代のジェンダー認識差と異性に対する否定的認識は非常に大きく、彼らが20代になるとジェンダー対立はさらにひどくなる」「この問題を解決しなければ、少子化の解決や社会統合などもほど遠い」と語った。

〈特別取材チーム〉金潤徳(キム・ユンドク)週末ニュース部長、キム・ヨンジュ社会政策部次長、ピョン・ヒウォン産業部次長、キム・ギョンピル政治部記者、ユ・ジョンホン社会部記者、ユ・ジェイン社会部記者、ユン・サンジン社会部記者

特別取材チーム

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