旧統一教会元幹部 安倍氏銃撃は「教団が道を外れたために起きた」

旧統一教会元幹部 安倍氏銃撃は「教団が道を外れたために起きた」

【ソウル聯合ニュース】宗教団体、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓国にある本部で総裁に次ぐ幹部だった郭錠煥(クァク・ジョンファン)元世界会長が19日、ソウルで記者会見を開き、安倍晋三元首相の殺害事件について謝罪し、事件は教団が正道から外れたために起きたと批判した。

 郭氏は「統一教会で最も長く最高位の指導者に就いていたため、安倍元首相の死に責任がないとは思っていない。心からおわび申し上げる」と謝罪。事件について、「残念ながら、統一運動(教団の活動)が本来あるべき道から完全に外れたために起きたものだ」と主張した。

 世界平和統一家庭連合は1954年に文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が「世界基督教統一神霊協会(統一教会)」として韓国で創立。日本では59年に「日本統一教会」が創立され、64年に宗教法人の認可を受けた。2015年に現在の名称になった。

 参院選の応援演説中だった安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者は、母親が同教団に破産するほどの献金をして家庭が崩壊したため恨みを持ち、安倍元首相が同教団とのつながりが深いと考え狙うことにしたといった趣旨の供述をしているとされる。

 郭氏は1958年に統一教会に入信した。韓国の日刊紙「世界日報」初代社長、プロサッカーチーム「城南一和」オーナーなど教団の要職を務め、プロリーグのKリーグを運営する韓国プロサッカー連盟の会長にも就いた。創始者・文鮮明氏の三男、文顕進(ムン・ヒョンジン)氏の義父でもある。顕進氏が内部争いの末に教会に背を向けると、2009年に自らも統一教会を離れたとされる。

 郭氏は会見で、山上容疑者の母親が信者として教団にどれだけの献金をしていたのかや、母親の活動の詳細など、銃撃事件の背景と見なせるような内容は明らかにしなかった。

 代わりに、1998年に文顕進氏が父を継いで統一教会の世界会長に就いた後、教団内で抵抗や攻撃に遭い、これは母親の韓鶴子(ハン・ハクチャ)現総裁や兄弟が前面に登場したことで強まったとする主張に多くの時間を割いた。

 郭氏は「文(顕進)会長は日本の教会を献金をつくり出す『経済部隊』から正常な組織に変えようとしたが、その初めから抵抗に遭い、暗礁に乗り上げた」と述べ、現在の教団幹部を批判した。

日本統一教会と自民党の政治家らの関係については、文鮮明総裁は安倍晋三元首相の祖父である岸信介元首相と近しかったとしたほか、安倍氏の父の安倍晋太郎元外相も総裁と親しかったと承知していると伝えた。一方で、岸氏、安倍晋太郎氏、安倍晋三氏らとの間に「政治的な関係は全くなかった」と述べ、マスコミなどが取り沙汰している統一教会と自民党の間の癒着疑惑を否定した。

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