円・ユーロ急落で日本の不動産投資や欧州観光がブームに

 20日午後、東京・銀座の三越4階にあるロレックス売り場を訪れた。従業員4-5人の売り場には客足が絶えなかったが、中を見回しては首を横に振って引き返していた。商品が展示されているはずの陳列台の80-90%が空だったためだ。そこから約300メートル離れた商業施設「GINZA SIX」のロレックス売り場も事情は同じだった。店員は「最近は陳列台に時計を出すとすぐに売れている。特に新製品を手に入れるのは非常に困難だ」と話した。

 韓国人会社員のLさん(40)は最近、東京・中央区にある新築マンション1戸を購入するため、現地の不動産会社と連絡を取り合っている。面積73平方メートルの物件の分譲価格は6810万円だ。Lさんは「この程度のマンションならば、年間で賃貸収益が300万円(約2850万ウォン)得られる。将来円相場が上がれば、ウォン換算でのマンション価格も大幅に値上がりし、投資収益も期待できる」と話した。

 米韓など各国の中央銀行が先を争うように政策金利を引き上げる中、主要経済圏の中で世界の潮流とは逆に金利を引き上げていない日本と欧州に全世界の資金が集中している。円とユーロの価値が下がり、外国人の旅行、ブランド品購入、不動産投資が急増しているのだ。

【グラフ】ウォン・円相場の推移

■日本で直接購入、韓国よりも格安

 主要国で自国通貨の下落幅が最も大きい日本では、「爆買い」と呼んでも差し支えないほどの消費がみられる。日本百貨店協会によると、今年5月には東京の百貨店売上高が1116億円に達した。昨年同月を80%上回る水準で、9カ月連続の伸びを示している。同協会は「高級ブランドと時計、宝石など高額商品の売り上げが急増し、コロナ拡大以前の実績をはるかに上回った」と指摘した。こうした爆買いには外国人だけでなく、日本人も参戦している。コロナによる渡航制限で出入国が難しくなった上、円安で海外旅行費用が大幅に上昇したためだ。貨幣価値が下落する局面では商品の現物を保有する方がはるかに有利だ。時事通信は49歳以下の若年層を中心に高額ブランド品などを購入する傾向が高まったと伝えた。

 外国人は日本でブランド品を購入すれば格安となる。韓国で人気を集めているシャネルのクラシックミディアムサイズのバッグは韓国で1180万ウォン(約124万円)だが、日本では112万2000円。現在の為替レートでは約1060万ウォンとなり、韓国よりも約120万ウォン安く買えることになる。

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  • ▲東京・銀座の商業施設「GINZA SIX」のロレックス売り場。円安で高価な時計が飛ぶように売れ、実際に購入できる時計は1点もなかった。/チェ・ウォングク特派員
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