子どもは欲しい、結婚は遅い…韓国未婚女性の卵子凍結施術急増

20-30代の未婚女性たちの間で「卵子凍結」急増しているというけれど…
施術件数、車病院だけで6年間に16倍
「年を取る前に保険のように」
「健康な卵子を保存したい」
「1回400万ウォンの施術費に悩む」

子どもは欲しい、結婚は遅い…韓国未婚女性の卵子凍結施術急増

 未婚の女性会社員チョンさん(29)はこのほど卵子凍結施術を受けた。チョンさんはソウル市内のある産婦人科を訪れて約300万ウォン(約32万円)払い、4つの卵子を採取した後、凍結保存した。卵子凍結施術は排卵誘発剤を注射して得られた複数の卵子を採取し、マイナス約196℃の液体窒素で凍らせるというものだ。1回の施術を受けるのに費用が約300万-400万ウォン(約32万-42万円)かかるという。

 チョンさんはこれまで3回、卵巣奇形腫の除去手術を受けたことがある。そのためか、数年前の定期検診で、実際の年齢は20代なのに卵巣の健康状態は40歳程度だと診断された。もともと子どもは2人以上欲しいと思っていたので、不安に駆られて卵子凍結施術について調べたという。チョンさんは「就職してあまりたっていないので、結婚や出産の予定はすぐにはないが、年を取れば妊娠が難しくなるのではと思う。健康な卵子を15個くらい採取しておくのが目標だ」と語った。

 最近、未婚女性の間で卵子凍結施術を受ける人が増えている。結婚・出産年齢が徐々に上がり、「結婚をするのは悩むが子どもは欲しい」と考える女性たちが増えるという社会的変化が反映されたものだ。統計庁によると、女性の場合、初婚年齢は2011年の29.1歳から昨年は31.1歳とますます上がっているという。男性は同期間で31.9歳から33.4歳になった。

 医療関係者によると、女性は200万-300万個の卵子を持って生まれるが、生涯にわたって排卵などをしてこの卵子を使用するという。男性の精子が作られ続けるのとは違い、卵子は女性が年を取ると共に老化の過程を経ることになる。このため、健康な卵子を保存しておこうと施術を受けるのだ。かつては女性がん患者らが健康な卵子を保存しておこうと考えてこうした施術を受けていたが、今は健康な20-30代の未婚女性の間にも広がっている。

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