上空にヘリ、ドックにエアマット…大宇造船所不法占拠に公権力投入を準備 /巨済

違法ストライキ現場に警察を追加配備
交渉決裂なら5600人投入か
救急隊員も船舶構造物チェック

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)金属労組巨済・統営・固城造船下請支会(以下、下請支会)による巨済大宇造船海洋玉浦造船所不法占拠から50日目となった21日、造船所のあちこちで警察と消防が本格的に公権力投入の準備を始めた。現地では同日の交渉が決裂した場合、22日ごろ全国各地から集まった警察官約5600人が投入されるという見方が出ている。

 21日午後2時、大宇造船玉浦造船所第1ドック(ドック=船を建造・修理する作業場)。オレンジ色のユニホームを着た救助隊員十数人が船舶周辺を調べた。船舶設計図面を見ながら船舶構造を把握し、直接船に乗って構造物の状態を確認した。下請支会の籠城(ろうじょう)場所に近いドックの底には一時、エアマットが2枚敷かれていた。現場にいたある救助隊員は「公権力投入と関連して、指揮部が直接、現場を見て安全点検をした」と説明した。前日まで見たことのなかった警察のバスが第1ドック内に入ったり、警察が頻繁に周辺を見回って話し合ったりする姿も見られた。午後2時50分ごろには造船所上空に警察のヘリコプターが飛んでいた。警察はこの前日、金属労組のゼネストに備えて、8個中隊の約660人を現場に配備したが、同日は12個中隊の約960人に人員を増やした。

 造船所内では21日、大宇造船支会が金属労組脱退を決定する投票を始めた。大宇造船支会には現在、全従業員約8600人のうち生産職約4700人が加入している。在籍人員の過半数が投票し、このうち3分の2以上が賛成すれば、大宇造船支会は金属労組を脱退することになる。下請労組のストライキ問題では、金属労組が解決に消極的であり、ストライキに反対する大宇造船労組の声を無視したという主張が多かった。投票は22日午後1時まで行われ、結果は同日午後3時ごろ出る。

 投票初日の21日午後8時までで、全組合員4726人の約75%が投票を終えたことが分かった。初日の高い投票率をめぐって、社内では「金属労組を脱退しようという意見が多いのだろう」という見方が出ている。選挙管理委員を務めたキム・ジョンベさん(52)は「(下請労組の)不法占拠に対する反発心から投票の熱気が高まったようだ」と話した。

 大宇造船支会の脱退が現実となれば、金属労組にとっては組織の規模や財政面で相当な打撃となるものと予想される。大宇造船支会は金属労組慶尚南道支部全組合員の4分の1を占める。彼らが毎年、金属労組に支払う労組費は約10億ウォン(約1億円)に達するとのことだ。

キム・ジュンホ記者、キム・ジウォン記者

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  • ▲21日、慶尚南道巨済市内の大宇造船海洋玉浦造船所上空を飛ぶ警察のヘリコプター。写真=聯合ニュース

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