ウクライナ軍が追加要請した兵器、ロ軍施設200カ所を破壊した「ゲームチェンジャー」だった

 ウクライナ軍が、ロシア軍の攻勢に対抗する主要な武器として米国製の高機動ロケット砲システム(HIMARS)を挙げ、追加支援の要請を行ったことが分かった。この兵器が、単なる反撃にとどまらず戦争の流れを変える「ゲームチェンジャー」として注目される中、最近ロシア側の弾薬庫が爆発する様子を捉えた動画が公開され、その威力を見せつけている。

 24日(現地時間)にワシントン・ポスト(WP)紙が報じたところによると、ウクライナ当局は、米国製の高火力兵器HIMARSを活用してロシアの司令部や後方の補給施設などおよそ200カ所を破壊したと発表した。また、HIMARSを用いてロシアの弾薬庫を破壊した後、敵の砲撃は以前の10分の1に減り、味方将兵の死傷者数も目に見えて減ったと主張した。

【動画】ウクライナ軍の攻撃を受けて火柱を上げるロシア軍の弾薬庫

 HIMARSは、米国がウクライナに提供した兵器の一つで、東部ドンバス戦線に投入されて戦果を挙げている。精密誘導ロケット6発を同時に発射できる誘導多連装ロケットシステム(GMLRS)をトラック型の装甲車に積んだ格好をしている。攻撃命令が下ればわずか2-3分で発射し、20秒で素早く移動して報復攻撃を避けることができる。

 この兵器が、戦争の「ゲームチェンジャー(game changer. 構図を変える存在)」と目される理由は、80キロ前後の射程のおかげで「撃ったら逃げる」戦法が有用という評価があるからだ。火力面で圧倒的優位を見せるロシア軍を攻撃するためには精密打撃能力と敏しょう性が必要で、これを満たす兵器こそがHIMARSだ。

 WP紙は、ロシア軍がHIMARSを「破壊対象兵器」の第1位とみていると伝えた。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が、「特別軍事作戦」でHIMARSを優先目標とすることを指示したという。ある消息筋は「ロシア軍が、イラン製の無人飛行装置(ドローン)などを使ったHIMARS追跡に期待をかけている」と伝えた。

 HIMARSの性能を十分に経験したウクライナ軍は現在、米国に追加支援要請を行っている。ウクライナのオレクシー・レズニコウ国防相は今月19日、米国側とのテレビ会談で「数十台、数百台ではなく数千台のHIMARSが必要」だとし「効果的な反撃のため、少なくとも100台はあるべき」と求めた。これに対し米国側は、既に提供したHIMARS12台に加えてさらに4台を追加支援すると約束した。

 ツイッターなどソーシャルメディア(会員制交流サイト)では、ウクライナ軍がHIMARSを用いてロシア軍の弾薬庫を破壊する動画がシェアされている。直近の動画は、23日に公開された、親ロシア分離主義者の活動する東部のドネツク人民共和国(DPR)内の建物が爆発している場面を捉えたもの。巨大な火柱が上がったり、真っ黒な煙が噴き上がったりする様子が収められている。

ムン・ジヨン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲ウクライナ東部のドネツク人民共和国(DPR)ゴルロフカ市にあるロシア側の弾薬庫が爆発している様子。/動画=ツイッター

right

あわせて読みたい