資本金1億ウォンの韓国貴金属業者が4千億ウォンを海外送金

資本金1億ウォンの韓国貴金属業者が4千億ウォンを海外送金

 「最近把握された異常な外国為替取引の中で送金額が最も大きい企業はある貴金属業者だ。正常な貿易会社とは見なし難い」--。

 韓国金融監督院は7月27日、7兆ウォン(約7160億円)以上に達する市中銀行の不審な外国為替取引に関する記者説明で、「銀行の支店が巨額の外国為替送金を承認した業者は、大多数がまともな貿易会社ではなく、『ペーパーカンパニー』である可能性が高い」と指摘した。

 本紙が3日、ウリィ銀行の異常な外国為替取引のうち、約4000億ウォンを送金した業者を調べたところ、銀行が送金元企業の規模などを確認していたら、不審点を十分に把握できたとみられることが分かった。当時銀行は「海外送金の取引内訳を具体的にいちいち確認することは難しい」と釈明した。しかし、外国為替業務の支店間競争が過熱していることなどから、銀行が最小限の確認もせずに不法な送金を放置した疑惑が指摘されている。4大金融持ち株会社など韓国の金融機関は、家計向け融資の増加で今年上半期に過去最高の業績を上げたと誇るが、横領や不法な外国為替送金が相次いで摘発されたことで、内部のコンプライアンスが依然不十分であり、補完が必要だという指摘を受けている。

【図】ウリィ銀行で「不審な海外送金」を行ったA社

■5分でできる登記簿閲覧もしなかったのか

 ウリィ銀行のある支店は、貴金属業者だと主張するA社の求めで約4000億ウォンの外国為替送金を行った。海外に5万ドル以上を送金するには送金目的を明示しなければならないが、同社は貿易代金だと説明し、銀行側もそれを受け入れた。だが、金融監督院が言及した「貴金属業者」を本紙が探し出して確認したところ、その会社は数千億ウォンに達する送金が不可能とみられる明らかなペーパーカンパニーであることが簡単に分かった。

 約5分で可能な法人登記簿謄本閲覧サービスで確認したところ、昨年4月に設立されたA社の資本金は1億ウォンにすぎなかった。同社は設立当時、本社が釜山市にあり、今年4月に仁川市に移転したが、住所地はいずれも正常な貿易会社と考えるには無理があった。釜山市東莱区の住所地は占い業者などが入居する小さな2階建ての建物だった。今年4月に移転したという新しい本社は仁川市南洞区にあるマンションで、同社の代表理事(代表取締役)が居住地として記載した住所は大邱市達西区にある風俗街の地下で不審な点だらけだった。

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