中国が弾道ミサイル発射…一部は台北上空を通過

軍艦・戦闘機は海域境界線侵犯
一部「武力統一予行演習」

 ロイター通信は台湾の消息筋の話として、中国海軍艦艇10隻と軍用機が同日午前、台湾海峡中間線を越えて台湾側海域にとどまっていたと報道した。台湾海峡中間線は中国と台湾の実質的な境界線の役割を果たしてきた。ペロシ議長の台湾訪問をきっかけに中間線の無力化に乗り出したものとみられる。

 これに先立ち、中国は4日正午から7日正午まで、台湾周辺海域6カ所で軍事訓練を実施すると予告し、同地域に対する船舶と航空機の通行を禁止した。中国が設定した軍事訓練区域6カ所のうち3カ所は台湾領海(海岸線から約22キロメートル)が含まれ、最も近い所は台湾の陸地から10キロメートルもない。台湾海峡側の軍事訓練区域は中国と台湾の実質的な海上境界線である台湾海峡中間線東側の台湾区域も含まれている。

 中国人民解放軍国防大学のポン・シャンチン教授(所長)は中国中央テレビ放送に出演し、今回の訓練が台湾の主要軍事基地・港を事実上封鎖した形だとした上で、「門を閉めておいて犬(台湾)をたたく格好」だと言った。また、西太平洋から台湾に接近するバシー海峡(台湾とフィリピン間の海峡)や、日本の沖縄から台湾へつながる所に訓練区域が設定されたことに対して、「外勢の干渉を阻止しようという意図」と説明した。米軍空母打撃群の台湾接近を阻止するという意味だ。また、中国沿岸で実施された従来の実弾射撃訓練とは違い、台湾を包囲する今回の軍事訓練は「今後の台湾統一に有利な戦略条件を作る」と述べた。

 台湾国防部は「中国の訓練指定区域が台湾領海まで及んでいたり、それに非常に近かったりしている」「台湾の主権を侵害するものであり、国際法違反だ」と非難した。また、「台湾軍は台湾の領土を守り、侵略的作戦を止めるために反撃するだろう」とも述べた。台湾国防部は4日、金門島や馬祖島など中国本土と隣接する島地域に対して警戒を強化し、台湾空軍基地ではF-16・F-5戦闘機が離陸するところが目撃された。

 台湾海峡周辺で行われている中国の大規模軍事作戦により、台湾上空を通過する航空便は路線を調整するなど不便を強いられた。台湾TVBS放送は「一日600便が台湾上空を通過するが、中国軍の訓練期間(三日間)に2000便近い国際便が影響を受ける」と報道した。

北京=パク・スチャン特派員

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