尹錫悦検察総長追放監察疑惑、韓国検察が法務部を強制捜査

 秋美愛(チュ・ミエ)元法務部長官が在任中、当時の尹錫悦(ユン・ソンニョル)検察総長(現大統領)を辞任させるために監察を実施したとされる疑惑で、韓国検察は4日、法務部とソウル中央地検を捜索し、強制捜査に着手した。ソウル中央地検刑事5部は同日、資料確保のため、法務部監察担当官室と中央地検記録管理課を捜索したことを明らかにした。

 当時の朴恩貞(パク・ウンジョン)法務部監察担当官(現・光州地検重要経済犯罪調査団部長)は2020年10月、「チャンネルA事件」を捜査していたソウル中央地検刑事1部に「秋美愛長官の監察指示で、チャンネルA事件に関する韓東勲(ハン・ドンフン)検事長(現法務部長官)の捜査記録を複写する」という内容の公文書を送った。刑事1部は当時、「韓検事長とイ・ドンジェ元チャンネルA記者による通話記録だけ提供する」としたが、朴監察担当官は尹錫悦検察総長夫妻と韓検事長による通話内容などを受け取った。その後、朴監察担当官は20年12月1日、尹錫悦検察総長の懲戒に向け、法務部で開かれた監察委員会に出席し、問題の資料を公開。「身内をかばった」「尹検察総長がチャンネルA事件に関連し、韓検事長の監察を妨害しており、懲戒理由になる」などと指摘したという。資料を当初とは異なる目的で使用した格好だ。

 こうした状況が明らかになると、韓半島の人権と統一のための弁護士会(韓弁)は20年12月14日、当時の中央地検の李盛潤(イ・ソンユン)地検長(現・法務研修院研究委員)と朴恩貞検事を通信秘密保護法・個人情報保護法違反、公務上の機密漏えい、職権乱用の疑いで検察に告発した。しかし、事件を担当した中央地検刑事3部は昨年6月、2人を嫌疑なしとし、韓弁はそれを不服として抗告した。事案を引き継いだソウル高検は今年6月、中央地検に再捜査を命じた。法曹界からは「民間人である監察委員に通話記録を開示したことは個人情報保護法違反の余地があり、韓長官関連の捜査資料も公開したとすれば、公務上の機密漏えいにも該当する」との指摘がある。検察は近く、朴恩貞検事らに出頭を求め、聴取を行う計画だ。

キム・ジョンファン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=聯合ニュース

right

あわせて読みたい