【8月5日付社説】前政権が発端の大規模不正捜査を「国家紀律紊乱」だなんて

【8月5日付社説】前政権が発端の大規模不正捜査を「国家紀律紊乱」だなんて

 韓国野党・共に民主党の党代表選に出馬している李在明(イ・ジェミョン)国会議員は、自身を巡る検察と警察の捜査について、「露骨に政治に介入しようとしている」とし、「検察と警察が特定政治勢力の利益のために働く国はない。これは深刻な国家紀律紊乱(びんらん)だ」と述べた。

 李議員は現在、大庄洞、柏ヒョン洞、城南FC、弁護士費用代納、公務用クレジットカード流用など6件の事件で捜査を受けている。大半が京畿道知事、城南市長在任中の権力型の不正疑惑だ。事件が起きたのも前政権当時であり、浮上したきっかけも民主党の党内選だった。捜査も前政権下で始まったものがほとんどだ。

 しかし、徹底した真相究明を求める世論があるもかかわらず、李議員は大統領選と国会議員補選に相次いで出馬し、捜査はまともに行われなかった。検察と警察が捜査しようとすると、李議員は再び野党代表選に出馬した。ほぼ全てのマスコミと野党政治家の一部までが「弾除け出馬」だと言った。そんな人物が自分に対する大規模不正疑惑の捜査を「国家紀律紊乱」だと言って納得できる人はどれほどいるだろうか。国家紀律紊乱は深刻な不正事件をまともに捜査しなかった前政権当時に起きたものだ。

 李議員は、自分に責任がある大庄洞事件を「国民の力ゲート」と呼び、「本丸は李在明ではなく、尹錫悦(ユン・ソンニョル)だ」と荒唐無稽な主張をしてきた。李議員の事件と関連し、自ら命を絶った人は4人もいる。李議員はそのたびに関連を否定したが、自分と関係する人物が4人も命を絶ったという事実を何でもないことだと考えているのか。

 李議員は最近、妻のキム・ヘギョン氏による公務用クレジットカード不正流用疑惑の参考人が死亡したことと関連しても、「それが私と何の関係があるのか」と関係性を否定した。しかし、その4日後には、死亡した参考人が大統領選の党内予備選当時、李候補陣営で運転手として働き、活動費1500万ウォン(約153万円)余りを受け取っていた事実が明るみに出た。当時キム・ヘギョン氏が移動する際には、車が少なくとも2台以上動員されたが、参考人は先行車両の運転手だった。

 李議員は民主党の党大会で党代表に就任する可能性が高いとされる。次の大統領選に再出馬する可能性も高い。今のように詭弁(きべん)を重ね、他人のせいにしているだけでは国民の支持を得るのは難しいだろう。いつまでも弾除けばかりしているわけにはいかない。本人が罪はないと考えるなら、事実関係を迅速に判断できるように捜査に協力すればよいだけのことだ。

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