「在日」の目で見た日本美術の異端者たち

「在日」の目で見た日本美術の異端者たち

【新刊】徐京植(ソ・ギョンシク)著、チェ・ジェヒョク訳『私の日本美術巡礼1』(連立書架刊)

「いくらそう言っても、私に戦争画は描けない。どうすればいい?」

 靉川光郎(あいかわみつろう。靉光。本名:石村日郎。1907-46)は、泣きそうな声の広島弁で言った。「軍部に協力してでも生き残らないといけない」という同僚画家の忠告への返答だった。日中戦争と太平洋戦争の間に彼は、プロパガンダのような戦争記録画の代わりに、殺りくに対する不安な予感を描いた。東京国立近代美術館所蔵の『眼のある風景』(1938)が代表作だ。

 『私の西洋美術巡礼』(1992)で非常に愛された徐京植・東京経済大学名誉教授が、『私の朝鮮美術巡礼』(2014)に続いて、今度は日本近代美術に目を向けた。1920年から45年にかけて活動した芸術家の中から、日系米国人の野田英夫(1908-39)など「異端者」7人を取り上げた。生まれ育った日本の地で永遠に異邦人でいるほかない、「在日」としての自分を投影した。徐京植氏は自嘲するように語る。「私という人間の『美意識』は、『味覚』や『音感』と同じく、どうしようもなく日本美術に深く浸潤されている。だからこそ一層、日本美術に対し愛憎入り混じる屈折した気持ちを抱くしかなかった」。256ページ、1万9000ウォン(約1920円)

クァク・アラム記者

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