【独自】中国、西海で今年100回以上軍事訓練

【独自】中国、西海で今年100回以上軍事訓練

 中国が今年に入り、これまで渤海をはじめとする西海一帯で100回以上の軍事訓練を実施したことが判明した。昨年の同じ時期(77件)に比べ30%以上も増えており、習近平国家主席の3期目を前に、西海でも制海権を拡大しようとする動きだと解釈されている。

 中国で西海と渤海を管轄する遼寧・山東・天津・連雲港の海事局ホームページに載った軍事活動関連の航行禁止公示を確認した結果、中国当局が15日までに「軍事訓練」「実弾射撃」と予告したものは計100回に達した。このうち25回は実弾射撃訓練だった。実際の海上パトロールなどを含めた訓練の回数は、これよりはるかに多いと推定される。

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 中国軍は、自国の「作戦境界」と主張する西海の東経124度付近の海域でも訓練を実施した。山東海事局は今年3月20日、東経124度を東の境界とする海域について、実弾射撃を行うとして航行禁止区域の設定を行った。この一帯は国際法上は公海だ。だが中国軍は東経124度線付近にブイを設置したり、韓国の艦艇が124度より西に移動したら「自分たちの作戦区域から出ていけ」と言うなどのやり方で警告してきた。

 中国軍の西海における訓練拡大を巡り、外交関係者の間では、今後韓国と西海の海上境界線を画定するのに備えて「実効的コントロール」という名目を積み上げ、韓米海上連合作戦をけん制しようとする狙いがある-との分析が有力だ。中国は、習主席の就任後、ミサイル打撃能力をはじめ海軍力、空軍力を強化し、従来の沿岸防衛から抜け出して米軍の接近を遮断する「接近阻止・領域拒否」戦略を発展させてきた。

 中国軍の西海における訓練拡大には、東経124度線以西を自分たちの領有権で確保しようとする狙いも込められている。2013年、呉勝利・中国海軍司令員(肩書は当時。以下同じ)は中国を訪れた崔潤喜(チェ・ユンヒ)韓国海軍参謀総長に「韓国海軍の艦艇は絶対に東経124度以西までやって来て作戦してはならない」と要求した。崔参謀総長は、この海域は国際法上は公海で、北朝鮮のスパイ船の迂回潜入を防ぐため探索作戦が必要だと反論したという。だがその後も、中国軍の軍艦は東経123-124度に対する偵察と訓練を強化していることが分かった。

 中国の海事局によると、中国は今年に入って、東経123-124度で計6回にわたり軍事訓練と実弾射撃を実施すると予告した。今年3月20日には、東経123度から124度の間、ソウルの面積の12倍に相当する海域を対象に14時間の航行禁止区域を設定した。

 中国が東経124度線付近に対する実効的な支配力強化に乗り出すのは、124度線に対する中国の主張に法的な根拠がないからだ。1962年、当時の北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席と中国の周恩来首相が署名した辺界条約は、鴨緑江の河口東経124度10分6秒を西海における北朝鮮・中国間の領海境界線の基点と定めた。この条約は、西海全体に適用されるものではなかったが、中国は東経124度を暫定的な「海上境界線」として用いてきた。

 韓中は現在まで、西海の海上境界を決められずにいる。東経124度線が境界線として固まった場合、西海の70%は中国の管轄になる。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の高官は「韓中間の対立が拡大し続けたら、中国は習主席の3期目が確定した後、来年ごろに124度線問題を表面化させる可能性がある」との見方を示した。

 西海や渤海一帯の訓練拡大は、この一帯を管轄する北部戦区の戦闘力強化の一環だという分析もある。習主席は「強軍夢」を掲げ、中国軍の現代化と戦力強化に尽力してきた。空母「遼寧」機動部隊を保有する北部戦区は最近、空母・潜水艦・爆撃機などを動員した海上訓練を強化しているという。

北京=パク・スチャン特派員

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