忠南大に少女像…学生側推進委が光復節の夜に奇襲設置、大学側は困惑

大学側「全構成員の同意が不十分」
推進委「学内の自発的寄付の主旨を重視すべき」

 8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に忠南大学キャンパスに平和の少女像が設置された。国立大学の敷地内に少女像が設置されるのは今回が初めて。少女像建立推進委員会が大学当局の承認を受けない状態で夜中に突然設置したため、学内で大きな議論となっている。推進委は2017年に大学の総学生会が中心となって設立された団体だ。

 大学当局は「正式な承認を受けず一方的に少女像を設置するのは手続き上の問題がある」としているが、少女像を設置した忠南大学平和の少女像推進委員会は「慰安婦被害者を慰労したたえるためのもので、大学側が銅像を撤去すれば強力に対応する」と表明している。

 忠南大学が21日に明らかにしたところによると、忠南大学平和の少女像推進委員会は8月15日の光復節当日夜9時ごろ、雨が降る中を同大学西門近くの学内芝生広場に少女像を設置した。設置作業にはクレーンやトラックなどの重機も使用されたという。少女像は幅2メートル、奥行き1.6メートル、高さ1.45メートルで、作家のキム・ソギョンさんとキム・ウンギョンさんが制作した。推進委は「これまで大学側があいまいな態度を取り続けたため、これ以上先送りできず設置を強行した」と主張している。

 これに対して大学側は戸惑いを隠せない。忠南大学のユン・デヒョン学生処長は「国立大学の敷地内に造形物を設置するには学内造形物設置委員会の承認が必要だ。承認もないまま夜間に重機を使って少女像が無断で設置されたことに戸惑っている」とコメントした。

 忠南大学民主同門会(同窓会)は「大学側がもし少女像を傷つけたり撤去したりした場合、強く対応する方針だ」と警告している。

禹正植(ウ・ジョンシク)記者

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  • ▲8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)夜に大田市儒城区の忠南大学芝生広場に設置された「平和の少女像」。/忠南大学

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