タクシー運転手暴行の李容九元法務部次官に有罪=ソウル中央地裁

タクシー運転手暴行の李容九元法務部次官に有罪=ソウル中央地裁

 タクシー運転手を暴行したとして李容九(イ・ヨング)元法務部次官が起訴された事件で、一審のソウル中央地裁は25日、李元次官に懲役6月、執行猶予2年の判決を言い渡した。職務怠慢の罪で起訴された瑞草署の警察官A氏は無罪となった。

 李元次官は元判事で文在寅(ムン・ジェイン)政権で法務部法務室長を務め、2020年4月に退職。同年12月に法務部次官に任命された。李元次官は弁護士時代の2020年11月6日夜、酒に酔ってタクシーで帰宅途中、ソウル市瑞草区の自宅近くで運転中のタクシー運転手の首をつかんで押すなどの暴行に及んだとして起訴された。事件発生から2日後、タクシー運転手に1000万ウォン(約102万円)を渡し、暴行場面が映ったブラックボックスの映像を削除するよう求め、証拠隠滅をそそのかした疑いも持たれている

 李元次官はタクシー運転手を暴行した事実は認めながらも「当時、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の処長候補に挙がっていた状況で、メディアなどに事件の動画が流れることを防ぐ目的だった」として、証拠隠滅の意図を否認した。しかし、ソウル中央地裁は「法務部法務室長などを務めた法律専門家として、動画の流布を防ぐ目的だったとすれば、他の方法も講じることができた」とし、「犯行の経緯まで虚偽の証言を依頼したことからみて、証拠隠滅の故意が認められる」と判断した。同地裁はまた、「酒に酔ってタクシー運転手を暴行した罪は軽くない。刑事罰を免れるために証拠隠滅を教唆し、刑事司法を危うくした」とも指摘した。ただ、暴行被害が重くなく、被害者と和解している点などを考慮して、量刑を決めたと説明した。

 一方、警察官A氏は事件の捜査当時、李元次官が何者かを知り、暴行場面が映ったドライブレコーダー動画をタクシー運転手を通じて確認しながら、「見なかったことにする」と言い、事件を隠ぺいした疑いが持たれていた。A氏は李元次官に一般の暴行罪を適用し、タクシー運転手が処罰を望んでいないという理由で事件を内偵段階で終結させた。運転中の暴行に適用される特定犯罪加重処罰法とは異なり、一般の暴行罪は被害者と和解すれば、事件が終結することがあり得る。検察はA氏を職務怠慢の罪で在宅起訴した。ソウル中央地裁はA氏について、「法理をよく知らなかったので、犯行が単純暴行ではなく特定犯罪加重処罰法違反に当たるという事実を認識できなかった可能性がある」として無罪を言い渡した。

梁銀京(ヤン・ウンギョン)記者

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