【8日29日付社説】共に民主党の李在明新代表、責任ある成熟した野党指導者になれるか

 最大野党・共に民主党の全党大会で、李在明(イ・ジェミョン)氏が新たな党代表に選出された。今年3月の大統領選挙で敗れてから5カ月もたたないうちに、国会議員職に続き党代表にまで上り詰めたのだ。大統領選挙で負けた候補者がこれほど早く政治の表舞台に復帰したのは異例のことだ。これにより、李在明氏は党における覇権と共に2年後の総選挙の党公認権(候補者に党公認を与える権利)も握り、5年後には大統領選挙に再挑戦できる基盤を築いたと評されている。

【写真】共に民主党の新代表に李在明氏

 李在明氏は「革新と民生改革の成果により国の未来を切り開き、勝利する共に民主党を作り、有能であることを証明する」と述べた。また、「国民生活とより良い未来のためなら政府・与党に協力するだろうが、歴史を後戻りさせる退行や独走には決然と対抗し戦う」とも言った。そして、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に最大限協力する」「トップ会談を要請して、ひざを突き合わせて解決策を立てる」と語った。李在明氏は今回、票全体の77.8%を得て、朴用鎮(パク・ヨンジン)候補(22.2%)に圧勝した。最高委員選挙でも李在明系の候補者が多数当選した。「ケッタル(改革の娘)」と呼ばれる李在明系の権利党員の支持を礎に、見事に「李在明の共に民主党」に生まれ変わったのだ。

 だが、このような圧倒的勝利の背後に影が差している。得票率は圧倒的だったが、投票率は30%台と低調だった。「オデミョン」(「どうせ代表は李在明」の意)という代案不在論や、「相次いで選挙に負けても党が変わることはない」という失望感が複合的に作用した結果だろう。また、李在明氏支持層の要求に応じ、起訴されても党代表職を維持できるように党憲改正を押し通したことは「李在明の防弾用だ」という強い批判を招いた。

 李在明氏は自身をめぐるさまざまな司法リスクを乗り越えなければならない。現在、京畿道城南市大庄洞・柏ヒョン洞の土地開発疑惑やプロサッカーチーム城南FC後援金疑惑、法人カード違法使用、弁護士費用肩代わり疑惑などに対する捜査が進められているところだ。李在明氏は「私とは無関係だ」「知らないことだ」と釈明しているが、周囲の人々は相次いで自殺したり、逮捕・起訴されたりしている。このため、李在明氏は自身に対する捜査を阻止しようと、党まで巻き込んで極端な対峙(たいじ)局面に持ち込もうとしているのではないかと懸念する声も多い。李在明氏にやましいことがないのなら、まず前に出て疑惑を解明し、捜査に応じるべきだ。

 今後の政局は「尹錫悦・李在明の再対決」に向かっていくだろう、との見方もある。尹錫悦政権が推進する政策について、いちいち共に民主党が足を引っ張れば、経済・安保危機の中で国政が暗礁に乗り上げるしかない。李在明氏が言った通り、「国の未来のために協治することができる有能な政党」の模範を示さなければならない。個人の政治的利得よりも国を考える成熟した野党指導者の姿を見せてこそ、同氏の大きな夢をかなえる道も開けるだろう。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲李在明氏は全地域選挙で圧勝を収め、共に民主党の新代表に選出された。写真=聯合ニュース

right

あわせて読みたい