20年ぶりのドル高は長期化か…「デフォルト国家続出の恐れも」

 29日にウォン相場が13年4カ月ぶりに1ドル=1350ウォンを割り込むウォン安となり、韓国総合株価指数(KOSPI)が2%以上下落するなど金融市場が動揺したのは、超ドル高の長期化に対する不安が高まったためだ。

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が26日、前例のない強硬な口調で「インフレファイター」になる立場を表明し、世界の金融市場が衝撃を受けた。韓国経済の危険要素である物価高・ドル高・高金利の「3高」現象がさらに深まり、長期化する懸念が高まった。ウォン安ドル高で輸入物価が高騰し、金利上昇で投資と消費が萎縮すれば、成長鈍化につながりかねないからだ。

【図】ウォンの対ドル相場推移

■さらに強まるドル高台風

 ドルは主要国通貨に対し、圧倒的に強含んでいる。 ユーロ、円、ポンドなど対主要6通貨で見たドルの価値を示すドルインデックスは同日、109.3前後で推移し、2002年以来で最高を記録した。ユーロはこれまで1ユーロ=1.20ドル前後だったが、最近は同1ドル前後まで下落した。人民元も同日、対ドルで2年ぶりの安値を付けた。ブルームバーグ電は「アジア金融市場の資金流出リスクが長期化する恐れがあり、6月以後の株価反発分が全て蒸発することもありうる」と指摘した。

 超ドル高が進めば、かなりの国々が輸入物価の上昇に苦しむことになる。ドルに対抗して自国貨幣の価値を守ろうとする利上げも相次いでおり、世界経済が低迷する方向へと作用している。

 韓国金融研究院マクロ経済研究室のパク・ソンウク室長は「対外債務はドル建てで返済しなければならないため、ドル高が続けば国家デフォルト(債務不履行)に直面する国が世界各地で続出する恐れがある」と話した。

 FRBによる攻撃的な利上げが米経済にも負担になりかねないとの指摘もある。エリザベス・ウォーレン米上院議員(民主党)は28日、CNNとのインタビューで「FRBの利上げが米経済を停滞に陥れ、大規模失業を発生させる恐れがある」と非難した。同議員は「パウエル議長が利上げで解決できることは一つもない。物価高と数百万人の失業者(の組み合わせ)は物価高と堅調な経済よりも悪い」と述べた。

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  • ▲ウォン相場が1350ウォンを割り込んだのは、2009年4月以来13年4カ月ぶり。/イ・テギョン記者
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