享年101歳、山本方子(李南徳)さんが韓国に伝えた言葉

 【週刊朝鮮】韓国の「国民画家」李仲燮(イ・ジュンソプ)さんの夫人、李南徳(イ・ナムドク)さん(日本名・山本方子=まさこ=)さんが8月13日に死去した。101歳だった。李仲燮さんの次男、李泰成(イ・テソン)さん(同・山本泰成、72)は週刊朝鮮に対し明らかにしたもので、葬儀は東京・世田谷区内の協会で家族葬で執り行ったという。

 泰成さんは「韓国の子どもたちが送った絵と手紙に母も私もとても力づけられた。心から感謝する」と語った。

【フォト】韓国の子どもたちが李南徳さんに手紙を送ったエピソードを掲載した「週刊朝鮮」2016年10月3日号

 泰成さんが触れた「絵と手紙」のエピソードは特別なものだ。週刊朝鮮と李南徳さんとの縁は2016年5月に始まった。李南徳さんは1952年、2人の息子を連れ、日本に帰って以降、東京・渋谷区で生涯を送った。2016年に李仲燮(イ·ジュンソプ)さんの生誕100周年を記念し、週刊朝鮮は東京の自宅で李南徳さんにインタビューした。当時95歳だった李南徳さんは、足が少し不自由なことを除いては、一人暮らしに問題がないほど健康で記憶もはっきりしていた。李南徳さんは大学時代に李仲燮さんとの初めての出会ったこと、韓国で過ごした7年間の結婚生活、李仲燮と生き別れた後の人生について淡々と語り、韓国に誤って伝えられた内容を正す場面もあった。

 週刊朝鮮に掲載された李南徳さんのインタビューを見て、ある児童博物館から連絡があった。「李南徳さんに送る手紙を書きたい。子どもたちにとって特別な経験になると思う。手紙を渡してほしい」という内容だった。子どもたちが絵と共に心を込めて書いた手紙345通が李南徳さんに渡されたのは2016年10月12日、偶然にも李南徳さんの誕生日だった。そして数カ月後、李南徳さんは345通のはがき一枚一枚に返事を書いて送ってきた。李南徳さんは「子どもたちの手紙を感激して何度も読み返した。温かい手紙のおかげで元気がたくさん出た。力を出してアゴリ(李仲燮さんのニックネーム)の分までしっかり生きていく。手紙の力で残りの人生を送る」と伝えてきた。

 1952年、李仲燮さんと生き別れた後、海を挟んだ夫婦は切ない恋しさを手紙で慰めた。李仲燮さんの家族に対する思いを込めた葉書画、手紙画などの一部は現在、韓国の国立現代美術館で「李健煕(イ・ゴンヒ)コレクション特別展」として公開されている。

ファン・ウンスン記者

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  • ▲2016年5月、東京・渋谷区の自宅で週刊朝鮮のインタビューに応じる李南徳さん/ファン・ウンスン記者
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