「経済危機ドミノ」が到来か…スリランカ・パキスタン・バングラデシュがIMFに支援要請

 パキスタンは史上最悪の洪水に襲われた。6月から3カ月間、大雨が降り、国土の3分の1が浸水し、1100人以上の死者が発生した。パキスタンのアフサン開発計画相は「洪水被害は100億ドル以上と推定される」と明らかにした。国連は7月30日、人道的支援と被害復旧のため、パキスタンに1億6000万ドルの緊急支援を行うと発表した。IMFもパキスタンのデフォルトを防ぐため、11億ドル相当の金融支援パッケージを承認した。

 今年4月にデフォルトを宣言したスリランカは、IMFと金融支援交渉を行っている。7月31日にスリランカのウィクラマシンハ大統領は「IMFとの交渉が成功裏に行われ、最終段階に達した」と説明した。スリランカの対外債務は510億ドルに達し、IMFに20億-30億ドルの金融支援を申請している。

 スリランカ政府はIMFとの交渉合意に向け、今月から付加価値税を12%から15%に引き上げるを決めたほか、電気料金の最大264%値上げ、国営企業の民営化など構造調整作業に着手した。7月24日からは少しでも外貨を節約しようと、シャンプー、化粧品、電子製品など非必須消費財300品目の輸入を一時的に中断した。

 国際機関は1997年にタイを発端として、インドネシア、フィリピン、韓国に拡大したアジア通貨危機の再現が懸念されるとの暗い見通しも示している。パキスタンの非営利金融コンサルティング団体「カランダーズパキスタン」のアマル・ハビブ・カーン危険管理責任者はブルームバーグに対し、「南アジア諸国はこの10年間、低コストでドル資金を導入し、盛大なパーティーを楽しんだ。1997年の東南アジア危機の時と雰囲気が似ている」と診断した。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)も「新興国の外貨準備高が世界的金融危機当時の2008年以後、最も急速に減少している」とし、「世界で最もぜい弱な経済圏でデフォルトのリスクが高まっている」と警告した。

ペク・スジン記者

【図】ウォンの対ドル相場推移

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