【9月9日付社説】文在寅政権のTV朝鮮再認可評点改ざん、全貌解明を

 韓国の放送通信委員会はが2020年、朝鮮日報系の総合編成チャンネル、TV朝鮮の再認可審査の過程で、「公正性」の項目の点数を低く改ざんしていた形跡を監査院がつかみ、このほど検察に通知した。監査院は「『TV朝鮮の評点が全体的に高く出た』として、採点の際に公正性の点数を下げた」とする一部審査委員の証言も確保したとされる。事実ならば放送の中立性を守るべき放送通信委が逆に許認可権を利用し、政権の気に入らない放送を攻撃したことになる。これまで文在寅(ムン・ジェイン)政権が放送メディア掌握のためにしてきたことを思い出せば、実際にそうしたことが起きた疑いがある。

 文在寅政権は発足するや否や、野党が推薦したカン・ギュヒョン元理事を法人用クレジットカードで2500ウォン(約260円)の海苔巻きを買ったことまで問題にして解任した。放送通信委は法人用クレジットカードの不正使用額がさらに多い理事は放置し、カン元理事の解任提案だけを行い、文在寅前大統領は翌日、すぐに裁可した。カン元理事は文前大統領を相手取り、解任無効の訴えを起こして勝訴したが、政権は交代したので、訴訟費用は尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が国家予算で負担しなければならなくなった。

 放送通信委員長は放送に対する強大な規制権を持っており、政治的中立が何よりも重要だ。しかし、韓相赫(ハン・サンヒョク)委員長は、政治的中立とは反対の行動を取ってきた人物だ。文在寅政権は報道内容の偏向・歪曲(わいきょく)などを審議する放送通信審議委員会にも自分たちの味方である鄭淵珠(チョン・ヨンジュ)委員長を据えた。鄭委員長はKBS社長時代、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領弾劾反対14時間生放送の記録を立て、KBS発展委員会から「どの政権よりも徹底的に権力の手先に転落した」と批判された。鄭淵珠氏率いる放送通信審議委は、政権に批判的なメディアには厳しい物差しを突きつけながらも、金於俊(キム・オジュン)氏ら味方の偏向歪曲放送をかばうことに忙しかった。金於俊氏が「検察のチョン·ギョンシム氏に対する訴状は虚偽公文書」と述べたり、ソウル市長選当時に何の根拠もなく「フェラガモ・タラスープ」疑惑を主張しても、特に制裁を下さなかった。文在寅政権期間中、公営放送は政府の監視批判ではなく、応援団の役割を果たした。そんな韓委員長と鄭委員長は、新政権発足後も留任している。

 今回の監査院による監査結果に対し、一部の放送通信委審査委員は「犯罪があったという前提で監査を行った」と発言した。事実かどうかは検察による捜査で明らかになるだろう。検察は評点操作があったのか、あったとすれば誰がどのように関与したのか、放送通信委の公務員による介入はなかったのかなどを一つ一つ明らかにし、二度とこんなことがないようにすべきだ。

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  • ▲韓相赫・放送通信委員長

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