予想された台風11号襲来にお手上げ…浸水被害の浦項製鉄所、正常化に6カ月所要の見通し

■悪材料重なったポスコ

 ポスコは世界的な景気低迷で業況が急速に悪化している局面に加え、浦項製鉄所の浸水まで重なり、創設以来最大の危機に陥っている。ポスコは今月10-12日に高炉3基から再稼動させたが、はんらんした河川付近にある圧延工場の再稼働日程はめどすら立たない状況だ。熱と圧力を加えて完成品を作る圧延工場がマヒし、鉄鋼の特性上、高炉から溶けた鉄を抜いても製品を生産することはできない。

 ポスコ関係者は「圧延ラインの地下施設の大部分が浸水して、排水や泥の除去が困難な状況だ」「地下設備の復旧が完了しなければ、被害規模を推算したり、ライン復旧・再稼働計画を立てたりできない」と語った。同日午前まで浦項製鉄所全体の排水作業は84%程度にとどまっている。

 一部では「設備を復旧しても品質基準に合った製品が生産できるかどうか分からない」という声もある。ある鉄鋼業界の関係者は「ほとんどの圧延設備が土砂に浸ったが、水が入った電気設備は相当数、新たに設置しなければならない」「ポスコが光陽製鉄所(全羅南道光陽市)から圧延設備を浦項製鉄所に持ってきて設置しても、設備がきちんと戻るのか、品質がきちんと保たれるのかは予測できない」と話した。

 金融情報会社FnGuide(エフエヌガイド)によると、各証券会社は今年、ポスコ・ホールディングスの年間営業利益が昨年より17.4%減少すると予想しているという。しかし、浦項製鉄所の今回の事態が長期化すれば、営業利益減少幅はさらに大きくなるものとみられる。ある鉄鋼会社の役員は「ポスコは昨年の営業利益が9兆2380億ウォン(約9480億円)で、過去最大の実績を挙げた」「しかし、今年は在庫を抱え、収益性悪化の問題を解決するだけでも厳しい中、水害まで重なって最悪の状況に直面している」と語った。鉄鋼需給調査団長を務めるミン・ドンジュン延世大学教授は「今週末ごろには復旧にどれくらいかかるか、おおよそのことが分かるだろう」と述べた。

チョ・ジェヒ記者、金康漢(キム・ガンハン)記者

【表】浦項製鉄所の水害状況

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲台風11号で浸水被害を受けた浦項製鉄所で11日、復旧作業が行われた(写真提供=韓国消防庁)。
  • 予想された台風11号襲来にお手上げ…浸水被害の浦項製鉄所、正常化に6カ月所要の見通し

right

あわせて読みたい