ギリシャでサッカー応援の韓国人ユーチューバー、フーリガンに集団暴行される

 サッカー韓国代表・黄仁範(ファン・インボム、25)と黄義助(ファン・ウィジョ、30)が所属しているギリシャのプロサッカーチーム、オリンピアコスFCの試合を応援しに来た韓国人ユーチューバーが外国人から集団暴行を受けるという事件が発生した。

 韓国人を自称する短文投稿ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「ツイッター」のユーザーは16日、「SCフライブルクとの試合直前、カライスカキス・スタジアム の外でフーリガン集団が韓国人ユーチューバーを暴行した」と書き込み、約30秒の動画を掲載した。

 動画には道を歩きながら、「皆さんがたくさん応援して、関心を持ってくだされば、黄義助選手、黄仁範選手の力になるでしょう」と話す男性ユーチューバーの声が入っている。その後、突然カメラが大きく揺れ、男性は「放せ、放せ!」と声を上げた。カメラには複数の人物の脚が映っている。動画はこのユーチューバーが息を切らして逃げる姿で終わる。

 この日、カライスカキス・スタジアム では、UEFAヨーロッパリーグ・グループステージG組SCフライブルク(ドイツ)対オリンピアコスFC(ギリシャ)の試合が行われた。暴行を受けたのは「ブオナ・セバ(Buona Seba)」というチャンネルを動画共有サイト「ユーチューブ」で運営しているユーチューバー「セバ」だ。彼はイタリア在住で、海外生活に関するエピソードやSSCナポリ所属のキム・ミンジェ選手に関する動画を主にアップロードしている。

 セバはこの日、首に太極旗(韓国国旗)を掛けてスタジアムの外の様子を動画で撮っていた。セバはユーチューブで「大変ご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪し、幸いけがはなかったことを報告、「彼らは私の携帯電話を奪って行った。財布は持っていかせなかった」「もう少し気をつけなければならなかったが、そうできなくて恥ずかしいし、申し訳ない」と語った。そして、「ガイド10年のキャリアなんて何にもならない」「世の中は本当に分かるようで分からない。少し整理ができて良い状況になったらごあいさつしたい」と述べた。

 現地ギリシャでもこの事件は注目を集めている。オリンピアコスFCの情報を発信している英文の公式ツイッターはこの動画をリツイートして「黄仁範のような選手たちの移籍は新しいファンを生み出す」「暴力は許されない」「この問題児たちを裁判にかけ、スタジアムの出入りを一生禁止にしなければならない。弁明の余地はない」と書いた。

 政治家も立ち上がった。ギリシャ出身の欧州連合(EU)執行委員会のヤニス・カラミシオス法律責任者は「オリンピアコスFCはこのクズたちを見つけられるように準備せよ」「チームと国の名声にかかわる問題だ」と語った。

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  • ▲16日(韓国時間)、ギリシャ・ピレウスにあるカライスカキス・スタジアム の外で、韓国人ユーチューバーが外国人の集団に暴行される事件が発生した。写真=ツイッターより

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