「B氏は李在明氏妻の指示で公務用カード使用・代理処方を担当」…検察が起訴状に明記

 韓国検察が、「京畿道公務用カード流用疑惑」の中心人物であるB氏を起訴し、その公訴状(起訴状)に「B氏は(民主党の李在明〈イ・ジェミョン〉代表の妻)金恵景(キム・ヘギョン)氏の指示を受け、金氏の家族の食事などの提供、会合のあっせん、病院訪問などさまざまな私的領域の業務を管理・支援する役割を担当する等、公務遂行中に金氏の私的業務を処理した事実があった」と記していることが16日に分かった。京畿道庁総務課の特別職公務員だったB氏は、今月8日に選挙法違反の罪(寄付行為、虚偽事実公表)で起訴されている。

 韓国の保守系与党「国民の力」に所属する全珠恵(チョン・ジュへ)議員が法務部(省に相当)から提出を受けた公訴状によると、B氏は李代表の家族のために私的な用事を処理していながら、大統領選当時、民主党の選挙対策委を通して「そうした事実はない」と虚偽の事実を公表した疑いが持たれている。

 また検察は、「金恵景夫人ホルモン剤代理処方疑惑」について、B氏が先の大統領選当時「遅い結婚と妊娠を巡るストレスで、ひそかにホルモン剤を服用していた」と主張したことと関連し、「B氏は京畿道庁秘書室所属の職員から受け取ったホルモン薬を、自分が飲むのではなく金恵景夫人に渡した」と公訴状に明記した。検察はこれについても選挙法上の虚偽事実公表の罪を適用した。

 さらに、公訴状によると、金恵景夫人は昨年7月中旬、民主党大統領候補予備選の過程で、民主党国会議員の配偶者A氏に「選挙で勝てるように助けてほしい」として、選挙で役に立つ人物を紹介してほしいと頼んだ。このときからB氏は金夫人とA夫人などの昼食会を準備し、B氏は昼食会当日の昨年8月2日午前、京畿道庁秘書室職員に公務用カードを渡して「金恵景夫人の随行員が持っているカードでは金夫人の食事だけを決済し、(別の)3人とその随行員3人の食事代は合わせて12万ウォン(現在のレートで約1万2400円。以下同じ)未満で決済せよ」と指示したという。検察は、当時公務用カードで決済された7万8000ウォン(約8040円)を、選挙法が禁じる寄付行為に当たるとみなした。

イ・セヨン記者

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  • ▲写真=「京畿道公務用カード流用疑惑」の中心人物であるぺ氏。/NEWSIS

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